【Track Review】Muchavoid - 無【イベント外BMS】
2022.04.29 08:15
前作の「Circle」、前々作の「Domino」で一風変わった作風を見せたMuchavoid氏の新作は、落ち着いた印象を受けるものの、その前衛的な作風の系譜をしっかりと引き継いでおり、興味深い作品に仕上がっている印象を受ける。
ジャンル的には「ドローン」や「アンビエント」に分類される作品で、そのジャンルに相応しく、ロングノートが効果的かつ特徴的に使われており、近年ではあまり見られないような奇抜さが、この作品からは感じられる。
このような作風で真っ先に思い浮かべるのがxarva氏の「sevenscape」だが、この「無」の方はかなり頭を使わせられる譜面に仕上がっている上に、クラスター的な不協和音が如実に作品を彩っており、「sevenscape」よりもダークな印象を受けると個人的に感じる。
「sevenscape」以後の作品と言うこともあってなのか、若干印象の面では劣ってしまう気もするが、「sevenscape」との比較が容易に出来るほどのオリジナリティをこの作品からは感じられ、その部分が個人的にこの作品の最も興味深い要素でもあり、この作品の強みであると感じた。