中1英語の山場たち。
複数形、三単現のs、人称代名詞。
中学1年生のテストにおいて最も
失点が多くなる文法事項です。
この辺りからなんとなく違和感を覚えて
よく分からないうちに点数が落ちていく
中学1年生というのは意外にも多いのです。
もっと苦手な子ですと、be動詞と一般動詞の
区別も付いていない場合もあります。
そして、これは頭で考えてどうこうするより、
自然な感覚として記述できるくらいに
洗練させておくことが必須です。
意外にもこういうミスは、
教科書の読み込みや書き取りが
少ないことに起因することが多いです。
例えば通常、人称代名詞というのは
かなり教科書を熟知していれば、
この位置にはこの単語が来るはずだ、とか、
この位置にはこの単語は来ない、とか、
普段読んでいる感覚として把握されており、
そんなに覚えることも考えることも
少なくすんなりといくものです。
「普通はこうなる。」という、
圧倒的な思考や感覚の支柱となるのは、
教科書そのものが持つ権威のようなものです。
「教科書ではこうなっている。」という
出発点から思考できることが最も大切であり、
ですから教科書も読めない状態では上達は
ままならないものだと思うのです。
なんなら、教科書に書いてある本文が
もし全部日本語だったとしても、自力で
全部英文に書き換えられるくらいに
習得されていることが望ましいです。
こういった指導は、私がかつて英語を
学んできたときの方法に起因しています。
私は高校でも英語科はいつも9割を切ることは
ありませんでしたが、だいたい教科書を
読んで、正確に理解することに努めた結果です。
問題集を解くということはあまりありませんでした。
私は自分で指導をしている以上、
問題集を使って、教科書の切り口や論点について
お話をしていくことはありますが、
あくまでも教科書を正確に読むために
行っているに過ぎない指導なのです。