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Atelier Soleil

2022水星逆行その②5/10〜6/4

2022.05.05 13:00

年明けの水瓶座以来の水星逆行は双子座にて。

アセンダントは射手座15°で、チャートルーラーの木星は魚座30°!もう間もなく、翌日には牡羊座に移動しようとしています。

とはいえヘリオセントリックで見たらまだまだ木星は魚座領域にいて、7月末からの逆行を経てもう一度魚座に戻るという流れがあります。

水星の逆行も、太陽を追い抜いたと思ったら引き戻されて太陽に追い越される、という見かけ上の動きです。

そんな天体の動きはすでに予測されているのだけど、人間にとっての未来はいつだって予測不可能なもの。

今日と同じ日はないし今と同じ一瞬も二度とない。

そのはずなんだけど毎日同じと退屈したり、もっと良いことがあるはずと今を疎かにしてみたり、そんなことを人間はずっと繰り返してきたんだろうか?


射手座15°のサビアンシンボルは

「自分の影を探すグラウンドホッグ」。

光があるから影があるのであって、生きていればポジティブもネガティブも両方あって、

自分の影や闇を探してる余裕があるというのは、

ある意味平和なことなのかもしれない。


月射手座な私は、影があったり秘密めいたものに惹かれがちで、過去や闇に目が行きがちなのだろう。

でもそれだけでは望む未来は作れない。

楽観的でポジティブな未来を思い描きながら、他者とのコミュニケーションや情報との付き合い方を見直してみるのが、2022双子座水星逆行期のテーマなのかなと思います。


年齢域で言ったら月⇨水星の順で進むのですが、逆行開始図では月がカルミネートし、6ハウスの水星とスクエア。

月は根源的な望みや理想の姿を映し出すけれど、実践していくのは水星であり、思い描くようにまっすぐには進んでいけないことに気づく。

それは決して一人では成し得ないことだから、世界や他者との協力関係を築いていく必要があるのだ。

月がいるのは乙女座であり、水星のもう一つの居場所。

双子座が他者との違いに気づき自己を知っていくような段階だとしたら、乙女座は他者との違いを活かして自分を貢献させていくことを目指す。

違うからできないんじゃない、違うからこそ、他者のためになれるのだ。


5ハウス牡牛座に、天王星・太陽・牡牛座と、自己主張や頑固さが少々強く出そうな配置ではあるけれど、それをするのは他者のためではなくって、自分で自分を知るためなんだとううこと。

表現してみて、かえってくる反応を受け止めて、自分はどう感じるのか?それに集中する。

つい、人に迷惑かけてないか、罪悪感なんか感じそうになってしまうけど、「他人じゃなくて自分」。

自分がこうされたら嫌だと思うことはしない、自分がしたくてしたことを他者がよく思わなくても、それは単なる違いだったんだということを受け止める。

ネガティブになっちゃう時もあっていいけど、それでもすべてのポジティブな面を、可能性のほうを見てみる努力を。

わかり合おうというのは逆行中はいったん脇に置いておいて、自分のほんとうの望みに集中する。


ヘリオで見たら水星が地球を追い越すとき、地球から見たら太陽と水星がコンジャンクションします。

太陽の光が強すぎて肉眼には見えないけれど、

太陽の前に水星が影をつくる瞬間です。

水星-太陽は1ハウス、双子座1°にあります。

太陽の光で姿が見えない状態はコンバストと呼ばれ、惑星が「焼き尽くされる」という意味を持つ。

だけど一点の曇りもないのではなく、その惑星を融合させるような時間なのだと思う。

この配置は年に3回あり、さらには水星が太陽の向こう側に来て地球と一直線になる現象も年に3回ある。

水星の速い動きは日々の細々したことや目まぐるしさも表しているようで、星読みをしてるとついつい大きな星の動きにばかり目が行ってしまうけれど、一人ひとりはやっぱり日常の積み重ねでできているもので、水星逆行期はそれをふりかえったり見直したりするために与えられている時間なのです。

ふりかえることで、そこまで進んできた自分に気づける。


ここまでに木星が牡羊座にサインを変えています。

今年再び魚座に戻る時間もありますが、それまでに少し先の未来の展望をしっかり思い描いておくこと。

過去は過去として、この逆行中に整理をつけるのも必要なことかもしれません。

生まれ変わるには少々の痛みを伴うもの。

イニシエーションだと思って、勇気を出して乗り越えて行けたら。


逆行が終了する頃には、金星が牡牛座へ、火星が牡羊座へ、と、本来の場所に帰ってきます。

わたしたちも自分本来の力を発揮できるようになっているのかもしれません。