【南豊島】柏木成子町
町名:柏木成子町
読み方:かしわぎなるこまち Kashiwagi-Narukomachi
区分:町丁→字
起立:延享年間(1744~1747年)
廃止:1932(昭和7)年9月30日
冠称:「柏木」
現町名:新宿区西新宿五・六、八丁目、北新宿二丁目
概要:成子は「鳴子」とも書く。古くは豊島郡柏木村に属し、江戸期に青梅街道両側沿いに開けた町屋で、常円寺領と麟祥院領とがあった。延享年間(1744~1747年)に町奉行支配となり、「柏木成子町」と称した。成子の名については、源左衛門という酒屋が店頭に鳴子を下げ、来店を知ったとするもの(備考)、水田から鳥獣を追い払うのに鳴子を設置したのによるものとあるが、後者の方が有力である。1828(文政11)年の家数332(町方書上)。幕末には柏木村字成子町となったが、その年代は不詳。青梅街道は町域内で坂になっているので「成子坂」という。
幕末、武蔵国豊島郡柏木村字成子町となる。1878(明治11)年11月2日、東京府豊島郡のうち12町25村の区域をもって東京府南豊島郡が発足。東京府南豊島郡柏木村の字となる。1889(明治22)年5月1日、南豊島郡柏木村、角筈村、内藤新宿添地町の一部が合併し淀橋町成立。東京府南豊島郡淀橋町大字柏木の字となる。1896(明治29)年4月1日、東京府豊多摩郡が成立し、東京府豊多摩郡淀橋町大字柏木の字となる。青梅街道を境に南北に分かれ、字成子町南側(1~87番地)、字成子町北側(88~194番地)となるが、年代不明。
1932(昭和7)年10月1日、東京府東京市淀橋区発足。字成子町南側、字成子町北側を併せた柏木一丁目に編入となり消滅。現行の新宿区西新宿五・六、八丁目、北新宿二丁目のうち。
撮影場所:柏木成子町