第１５話『道のり』～詩人のひてくん～

『道のり』

生まれてきた。

育てられた。

教えられ、覚え込まされた。

それに従い、その通りにした。

最初は無意識的、ほぼ自動的・半強制的・運命的に自分の人生を経験した。

そして、ふと感じた。

「なんか苦しいぞ」

その後、この人生を何とかできないかと考えはじめる。

何とかできないのか？これで良いのだろうかと思い始める。

自分の人生を何とかしたい。変えることができないものだろうか？

自分を変えようと思う。変えたいと思う。

自分を変える試みをおこなう。

最初は変わらない。

少し変わる。でもまた戻る。

長い年月が経過した。

あ、思い出した。まだ何か苦しいぞ。

そういえば、ほとんど変わっていないみたいだ。

やっぱり変わりたい。

今度こそ変えてみせる。もっと何かあるはずだ。

チャレンジが始まった。

自分が感じた通りにやってみる。

自分を変えていって、経験する。

経験して、味わって垣間見る。

変わることができるんだ、分かったぞ！

味わって、また変えていく。

変えて、また味わう。

新たな味わいばかりだ。

新鮮で、何て楽しいんだ。

自分を変えていくことは楽しいと知った。

いつも新たな経験と新たな自分に出会えるから。

これが魂の発達進化なのだと・・・

氣付いたのかもしれない。

いや、まだ氣付いていないのかもしれない。

でもそれさえも、どちらでも良いだろう。

「苦しさ」から「楽しさ」に変わったのだから☆

時の最初からあなたの近くに居て、これからも近くに居るわたしより

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 詩人のひてくん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2022.5.2