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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

中3受験生が考えておかなきゃならない、高校に入ってからのこと

2017.12.22 15:00



「私さ、高校行っても塾来ていい?」

本日こんな質問を中3公立高校受検生にされました。

「もちろんいいけど、急にどうした?」と質問返し。

「いや、国公立大学に行けって親がうるさくて」とその子はまんざらでもない顔をして言いました。

早めの準備ということでしょう。



中3の受検生には、進路指導がてら、

一年を通して高校や大学、その先の未来の話をする機会が多くなります。

本当はやりたいことから逆算するのが理想の進路の決め方ですからね。

それが見つからない子は、選択肢を増やすために頑張ろうという話をします。

そこから志望校選びを一緒にするのですが、

そのときに併せて、「高校に行ったら…」の話をする子もいます。



概ね同じレベルの子たちが集まってくる高校。

なのに、いつの間にか成績や学力に差がついていきます。

それはいつからか?そう、最初からです。

最初の印象で、その後の勉強生活は大きく変わっていくのです。



最初のテストであなたが70点だったとしましょう。

前の席の子が90点。後ろの席の子が30点。

あなたは、前の席の子のことを「うわ、頭良い」と思うでしょう。

あなただけじゃなく、周りの多くの生徒もそう思うはずです。先生でさえも。



例えばその子が休み時間に宿題を忘れて必死でやっているという状況でも、

あなたも含めた周りの子は「あんなに頑張っているから成績いいんだなぁ」と、

半ば尊敬の眼差しでその子を見ます。



逆に、後ろの席の子が休み時間に忘れた宿題をやっていると友達が寄ってきて言います。

「おい、やっても意味ないから購買行こうぜ」

断られる人はなかなかいません。



こうして勉強時間にどんどん差がついていくのです。



もちろん、時間だけじゃなく、各々の意識も変わっていきます。

「できる子」と思われた子は無意識的にもその状態を守ろうとしますし、

期待されればされるほどその期待に応えやすいというピグマリオン効果というものもあります。

最初でしっかりと良いイメージをつけておけば、たとえ次のテストの点数が悪かったとしても、

「お、今回は調子が悪かったんだな」と先生が良い風に解釈してくれることもあります。

色んな意味で、高校入って最初のテストの点が良いととてもお得になるのです。



そしてそして、今や50%の高校生が進学する大学受験においては、

その半数近くが「推薦」という形式の入試で進学を決めます。

その「推薦」に必要な成績は、「高1」〜「高3の夏前」までの成績。

そうなのです。高3は夏までだけなので、高1の成績の比重が大きいのです。

もちろん、「推薦」でなく「一般」入試だとしても、

一年生のうちの勉強が大切なのは言うまでもありません。



受験勉強が終わって、「勉強から解放される!」と羽根を伸ばしたい気持は良くわかります。

ただ、少しだけ先の未来を、ちゃんと見ておくこと。

それだけで、もっと先の未来でその時とは比べ物にならないぐらいの有意義な時間と出会うことができます。

いつか出会うだろうそんな時間を大切にするために、今、

合格はもちろん、その先の未来にまで一歩踏み込んで勉強に取り組みましょう。



君の人生は、まだまだ続いていくのだから。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

そしてその未来を伝えるのも大人の役目だ。