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マヤ

『聖夜⑤』(続•臣隆妄想劇場90)ショートバージョン

2017.11.14 19:35

自分たちの寝室に入り、念のため

中から鍵をかけて二人は愛し合った。





さすがに健二郎がいるので、声も抑え、手短かに終わらせた。





臣が物足りないように、隆二の耳たぶを

ハフッと甘噛みする。




隆二は堪らなくなり、シーツをきゅっと掴む。





隆二「や……」





臣「わー…その声やめて…凄いキュンとなるから…」





隆二「だから…耳はヤダって…」





臣「ん…じゃあ唇で我慢する」





何度も深く絡み合う。





やっと唇を離した臣が、隆二をギュッと抱いて言った。





「飽きないよね…俺たち」





「ん…」





隆二は色っぽい目で臣を見つめ、吐息混じりにそう答えた。





すると臣がゴソゴソと枕の下から小さな袋を取り出した。





Merry  X'masと書かれた緑色の

可愛いリボンがついている。





「ん…これ…」





「えっ⁉︎いつ買ったの?」





「何もいらないって言ったのに…」





「いいから、開けてみて」





「うん…」





隆二は枕を背にしてベッドに座り、

小さな袋を開けた。





ゴールドの、クロスのピアスが二つ入っている。





「ピアス…」





「左の方はお前に…右は俺が持ってていい?」





「片方づつ?」





「隆二は好きな時につけていいよ」





「臣は?」





「オフの日だけつける」





「炎上覚悟で、同じ日につけて仕事に行ってもいいんだけど…」





「さすがにそれはダメでしょ…」





「俺たちを応援してくれるファンを、悲しませることは出来ないな…」





「ん…」





「でも……いつかは…」





そう言いかけて臣が隆二の頭を胸に抱いた。





「来年も…再来年も…」





「一緒にいような」





隆二の手のひらで輝く二つのピアス…





「メリクリは?」





「昨日言ったでしょ」





「何度でも言うよ…」





隆二は臣の頬に手を添えて、





「メリークリスマス」





優しく唇を重ねた。






続く