久喜市オンライン「分教室」始まる!
[3行で言うと・・・]
・登校することが困難な生徒のために、共同オンライン教室がスタート
・オンライン教室への参加は「出席」扱い。成績にも反映される
・継続的に運営できるように、既存の業務への上乗せはNG!人員を増やして対応するべき
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久喜市共同オンライン「分教室」
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教育委員会より通知があり「久喜市共同オンライン分教室(KDX教室)」が今年度からスタートすることが分かりました。
※5月より希望調査開始
オンライン上で双方向型の授業を行う仮想教室を設置し、教室に行けない子の学習機会を確保するという試みです。
▶通室までの流れ
生徒の保護者より通室希望
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在籍校の校長先生と面談
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在籍校の校長とKDX教室の教室長(今年度は鷲宮中校長)が協議
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オンライン分教室を2週間体験(仮通室)
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引き続きの通室を希望する場合は、保護者が申請
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教育委員会が通室の可否を判断
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「出席」扱い「成績」にも反映
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私は、かねてより教室に通えない子が取り得る「選択肢」は多い方が良いと考えておりまして、
今回のオンライン分教室の設置にも、大賛成です。
またオンライン分教室への通室が「出席」扱いになり「成績=評定」にも反映されることも素晴らしいと思います。
これまで、教室に通えない子にとって、大きな障壁になっていたのが「評定」でした。
教室で授業を受けていないと、提出物を提出出来なかったり、テストを受けられなかったりすることで評定に「1」がついたり「成績なし」となるケースがあります。
そうなると、評定を点数に換算する埼玉県の高校入試では、著しく不利になってしまいます。
つまり、教室に行けないことで、進路選択の幅が狭まる場合があるのです。
(私立では「1」があると、受験すらできない場合もあります)
尚、「不登校枠」と呼ばれる入試方式もあるものの、非常に狭き門であり、希望する全員が利用できるものではありません。
以前、市議会でこの点を問題提起したこともありました。
そうした中、オンライン分教室への通室が「評定」にも反映されるのであれば、教室に通えない子の、進路選択の幅も広がる可能性があります。
現実として、評定をつけるにあたって、相対評価の側面を完全に切り離すのが困難であることは理解していますが、
「絶対評価」を原則とする趣旨を鑑みると、教室に通えない子の「頑張り」にも、進路に繋がるような評定をつけるべきだと思います。
今後「出席」「評定」という点に関して、どのように運用されていくか、注視したいと思います。
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継続するためには、人員増が必要では?
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教育委員会からの案内によると、以下の通り、中核校を軸に、市内各校が連携し運用されるようです。
・中核校の役割を担う(オンライン分教室を取り仕切る)鷲宮中には、県からの加配教員が配置
・市内各校から先生が一人ずつ指定され、オンライン分教室を担当する
懸念は、先生方の業務量です。
既存の業務を減らすことなくオンライン分教室を担当するとしたら、既に業務過多であろう状況に拍車をかけることになります。
誰かの超人的な「能力」や「負担」によって維持される制度に、継続性はありません。
せっかくの素晴らしい取り組みであるオンライン分教室を、前向きに継続していくためにも、
担当している先生方の業務量にどのような影響が出るのか、という観点が不可欠です。
大きな負担が掛かるのだとしたら、既存の業務を減らすか、市費で人員を増やすなどの予算措置が必要になってくるものと思います。
こちらも運用の実態を注視して、議会に問題提起していこうと思います。
ともあれ、子どもたちの選択肢が広がる素晴らしい取り組みであることが間違いありません。
久喜市の子どもたちの可能性を向上できるように、議会からサポートをしていきます!!