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東中野さくら通信

12月19日東中野西口ドキュメント

2017.12.20 01:51

 12月19日深夜、東中野西口桜山通り。強行される桜並木伐採を止めるため集まった住民たち。住民バリケードが築かれたのは道路許可が出ている0時ちょうど。 早速、住民にいつも威圧的な態度で迫る中野区千田副参事がバリケード前に到着。「工事車両が入ります。妨害をやめてください」「嫌です」「妨害をなさるんですね!もう一度言います、あなたたちは妨害をするんですね」「何言ってるんだ」現場は一気に緊迫した。 マスクを外して口角泡を飛ばす副参事。この人には最後まで住民目線というものが見当たらなかった。ずっと説明したのに妨害するあなたたちがおかしい、と終始そうであった。 説明なんて受けていない。数日前に近隣のみに配られた紙切れ一枚。工事の内容も重機の量も進入経路も何も書いていなかった。しかも日付も間違っていた。 住民の数はいつの間にか50人近くには膨れ上がっていたと思う。騒ぎを聞いて来てくれた人もいた。悪いが、みんな若くない。この体にこの季節の夜は極寒だった。交代で休みを取りながら抗議は続いた。 桜並木は線路沿いの斜面にある。始発まで粘れば今夜の工事はない。朝4時近く始発間近、もう今日の工事は不可能だ、みんなの顔に安堵の表情が少し広がった。4時15分過ぎ、工事車両が撤退をはじめ、中野区職員も消えた。4時28分、最後の車両が山手通りの彼方へ消える。 抗議開始から4時間半。住民の完全勝利だ。桜並木を守りきった。絶対に工事をさせなかった。 明日から2日間、同じことが続くと思えば暗澹たる気持ちだが、みんな誇りに満ちていた。おばちゃんたち桜並木守るために頑張ったんだよ、おじちゃんも闘ったんだよって子どもたちに言える誇らしさがあった。桜よ、明日も生きてくれ。