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「宇田川源流」【GW特別編集 第三次世界大戦突入か?】 第三次世界大戦に備えて日本は何をすべきか

2022.05.07 22:00

「宇田川源流」【GW特別編集 第三次世界大戦突入か?】 第三次世界大戦に備えて日本は何をすべきか


 さて、【GW特別編集 第三次世界大戦突入か?】の最終回になります。あえて書きますが、「米英仏」と「中ロ」という、国連の安全保障理事会常任理事国を二分する対立になったということになります。もっと言えば、「核保有国の対立」ということが言えるのではないでしょうか。

 このほかに、北朝鮮がすでに今年に入って13回のミサイル発射実験を行い、また核保有という意味ではインドとパキスタンのほかに、イランやイスラエルなどもその疑いがあるということになります。ちなみに、日本もIAEAから核兵器を保有しているともっとも危惧されている国であるということは間違いがないのです。

 さて、このような状況において、まずは第三次世界大戦はあるのかということになります。

 ズバリ、「近未来にある」というように考えらるでしょう。

 そもそも戦後すぐに始まった、いや戦前のロシア革命から、ずっと続いている東西冷戦に関して、その内容が市場経済という者ではなく、政治的な体制であるということが最も大きな要因であるということは、旧ソ連のペレストロイカや中国の改革解放からも明らかなとおりです。経済が自由化されても政治がそこに介入し、なおかつ人権や経済的な行為を、または人間や民族を制限しまたは弾圧している状況においては、日本をはじめとする様々な国の国民感情的に許せないものになってしまい、そのような国の商品が届いても歓迎できないということになります。また、その中において、いつ日本がそのような状況にされてしまうのかという潜在的な恐怖と敵対意識が出てきてしまうということになるのです。

 そのような中において、日本は独立した主権国家として態度を明らかにしてゆくことが求められます。間違いなく、どこか、それは安全保障においてアメリカに依存している状態であっても、アメリカが間違えている場合は毅然と声を上げられるように、また中国やロシアの軍事的な威圧に屈することなく、正義を貫けるようにしなけれbなあらないでしょう。

 しかし、「正義」というのは、立場と政治的な状況、そしてそれを取り巻く環境によって異なってきます。旧ソ連が崩壊した後に、東欧各国でスターリン像が倒されたように、また昨年などアメリカでリンカーンの像が倒されたように、過去に英雄であっても、現在の価値観から、その栄油であるということが、死後に本人の意見も得ることなく変わったしまうことが少なくないのです、。

 要するに「日本が正義と思っていることが、必ずしも、今回で言えば、ロシアや中国から正義であるというような評価をされるものではない」ということになってしまいます。このことが、大きな問題になり、そしてその大きな問題が拡大化して軍事力による解決しかできない場合に、戦争が発生します。特に、敵国が日本に対して、または日本の土明国に勝てると思った瞬間に、またはそのまま放置したら、ロシアや中国の為政者が自分の地位が危ないと思った瞬間(このような戦争を不合理の合理といいますが)戦争が発生することになるのです。

 現に、今回、日本の場合、5月4日の段階でロシアは日本の政界関係者やジャーナリスト、学者などに対して無期限の入国禁止を通知しました。岸田首相や林外務大臣などを入国禁止にするということは、一つには、外交交渉をする気がないといことであり、なおかつ、ジャーナリストや大学教授を混ぜたということは「言論の自由」「学問の自由」を認めないということになったということになります。つまり「日本の価値観を否定した」ということであり、そして、外交交渉をしないということですから「敵国」と認めたということになるのです。

 単純に言ってロシアはいつ攻めてきてもおかしくはないということになります。

 ではロシアが、例えば北海道に攻めてきた場合、どうなるでしょうか。日本は北海道の自衛隊が北海道を守るということになりますが、北海道の置かれた場所から考えて西川らロシア本土から、そして東からは北方領土から挟撃されることになります。アメリカ軍は安全保障条約があるにせよ、近くても横須賀などであり、北海道に軍が到着するには2週間以上かかることになりますし、また、場合によっては核攻撃も予想されることから、北海道そのものにアメリカ軍が立てこもって戦うということはないでしょう。

 同時に、北海道で土地を所有する「ロシアの友好国」である中国はどのような動きをするでしょうか。もっと端的に北海道の中で、中国人はどのように動くでしょうか。

 本来ならばこのように考えるべきなのでしょうが、日本の、少なくとも岸田内閣は、外遊してなおかつ平和を訴えるだけで、ロシアや中国の侵攻に関して全く備えていないのです、憲法改正を「審議する」というだけで全く改正する行動を起こさないのです。これで日本は大丈夫なのでしょうか。

 さて、このことでわかるように、日本はまず、「日本の置かれた世界の中の立場」を理解し、なおかつ日本の今の動きをしっかりと見るべきではないかと思います。情報をしっかりと取るべきではないかと思います。そのうえで、その情報を分析し、なおかつ、80年前の戦争の概念を捨てて、なにが戦争になるのか、近年の香港やウイグル、クリミア半島、ウクライナなどの例を研究すべきではないかと考えます。

 まずは「情報」そして、その上で、侵攻に備えるということは間違いなく必要であり、その内容をしたうえで正義を実現するということが必要なのです。第三次世界大戦は行われるでしょう。そして第三次世界大戦になれば日本は確実に巻き込まれます。その場合、日本はどのように行動すべきか、そしてその中で我々はどのようにして生き残るのか。そのことをもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。



【了】