露「北海道」侵攻・「日本」核攻撃の現実味、岸田総理『入国禁止』
【政治・軍事報道】 ロシア政府(統領:ウラジーミル・プーチン)は、令和四年五月四日に岸田文雄(丁酉)内閣総理大臣等の日本人六十三名に対して『無期限ロシア入国禁止』を発表。日本政府による「対ロシア制裁」への報復措置。
日露間の戦争リスクは格段に高まってしまった。プーチン露統領(壬辰)にも我慢の限界がある。国交断絶が目前である。
日露間は、未だに第二次世界大戦の『平和条約(終戦合意)』を締結していない。現状は仮の停戦状態に他ならない。余り大手の報道機関では言及されないが、ロシアは日本へ侵攻する権利を国際法的に有している(但し、連合国憲章違反)。事実上、ロシアは日本へ改めて宣戦布告する必要が無い。
<北海道戦線>
一ヶ月前の四月一日には、露・左派政党「公正ロシア」のセルゲイ・ミローノフ(癸巳)党首は、「一部の専門家によると、ロシアは北海道に全ての権利を有している。」との見解を示した事を報道各社が報じた。ミローノフ党首は「ロシア連邦議会」の元・連邦院議長。ロシアは民主主義国家である。
報道府は、平和条約が未締結である軍事大国ロシアへの経済制裁強化に警鐘を鳴らしている。元・自衛隊の幹部等が、既に日露間は“戦争状態”と声を大にする。自衛隊が送った防弾チョッキ等は国際法上、軍事物資であり、軍事支援の「参戦」に他ならないと言う。
日本人は、北海道への侵攻とロシアからの核攻撃を理解した上で、経済制裁を訴えているのか。無関心を貫いているのか。相手が核保有国のロシアであれば、米国は簡単に日本を守りに来ない。
ロシアが日本へ侵攻する場合、共産主義の中国(主席:習近平)と北朝鮮(最高指導者:金正恩)は、動くのか。共に動く事も想定すべきだろう。『日本対ロシア・中国・北朝鮮戦争(三正面作戦)』の最悪パターンである。報道現在は日本人自ら、最悪パターンに火を着けている。
第二次大戦の日本とパターンが同じである。当時も報道機関が煽り、日本臣民も政府へ煽った。
米国に占領されていた昭和二十五年八月十九日に日・外務省は、パンフレット「朝鮮の動乱と我らの立場」を公表。当時のソ連を中核とした共産主義への対峙の仕方を指し示した。現在は「民主主義対専制主義」と米国が煽っている。以下、抜粋。
三,動乱の見透しと思想戦
さてこの様な「二つの世界(民主主義と共産主義)」の実力的対決に際して,我々の最も注意すべきは思想戦である。民主主義世界の武器たる原爆戦は事態が最悪の段階に立ち至るまでは行われないであろうが,共産主義世界の武器たる思想戦は既に最も重要な武器として世界の津津浦々にまで展開されている。
共産主義は民主主義世界の「寛大」さに付け込んで自らに不利な影響を及ぼすべき全面的な武力対決を巧みに回避しつつ,戦争の切迫感を煽り立てる事によって,民主主義世界の団結と決意を混乱させようと企図している。
その為の重要な武器がこの思想戦なのである…
併(シカ)しながら民主主義と共産主義という,到底相容れない二つの勢力が全世界に亘って拮抗している情勢の下では,如何に我々が「不介入」や「中立」を唱えてもそれは到底できない相談である。
共産主義は全世界に亘る民主主義の絶滅を終極の目標としているから,共産主義に全面的に屈伏しない限り,その国は全て共産主義の「敵」であり,共産主義国の辞典には「中立」や「不介入」等という言葉は在り得ないのである。
思想戦の見地から視て,既に戦場に在るともいうべき我々が曖昧な態度を取る事は,実戦における敵前逃亡と同じ結果を齎し,我々の希望にも関わらず却(カエ)って自由と平和を破壊せんとする勢力に利益を提供する事となり,真の意味における自主独立の回復にはなんら役立たないのである。
共産主義の行う思想戦は,民主主義の寛容と我々の素朴な平和愛に乗じて侵略の歩を進めてくるのである。我々は何人も平和を望み戦争を欲するものではないから,「反戦平和」という合言葉は全く魅惑的である。
しかし「二つの世界」の間には共通の「平和」も無ければ,一致した人類愛も存在しないのであるから,単なる合言葉を唱えるだけでは,我々の欲する真の平和は齎(モタラ)されないのである。
そればかりではない。共産主義の侵略を前にして,平和が現実に攪乱されている原因が何処に在るかを見定めないで,徒(イタズラ)に共産主義世界の「反戦平和運動」に同調する事は,民主主義を崩壊させるに役立つだけである。
我々が真に平和の回復を望むならば,先ず平和攪乱の原因そのものを明確に認識する要がある。
更にこうした思想戦と関連して各種の破壊工作が行われてくる。国際連合軍が平和を回復する為に多大の犠牲を払っているにも関わらず,背後から国際連合軍の活動を麻痺させようとする工作が全世界に亘って行われている。
特に国際連合軍の重要な拠点である我が国において,一部の共産主義者によってこうした破壊工作が現に行われつつあるばかりではなく,今後益々計画化されてゆく危険があるのである。これらの破壊工作を粉砕する事は決して警察ばかりに任しておいて良い事ではない。我々の一人一人がこれを阻止して国の安全を守る義務がある。
真の自由と平和が我が国で,そして全世界で守られる事を欲するならば,国際連合の意図する所を正確に認識し,それに協力する事が必要であるばかりか,それこそ朝鮮動乱を契機として展開されつつある不幸な事態を速やかに解消せしめる唯一の途である事を知らなければならぬ。
四,結び
斯(カ)くて我々の進むべき道は二つに一つしかない。即ち我が国における民主主義の達成を諦めて,共産主義世界に屈服するか,或いは出来る限りの協力を国際連合に致す事によって,その安全保障の下に平和的な民主日本を建設するか,この何れかである。
今のロシアは共産主義国家ではない。民主主義国家である。決して、中露を同じサイドに見てはならない。ロシアへの過度な経済制裁は戦争行為であり、これ以上、エスカレーションさせては中露結託に追い込みかねない。
「民主主義対専制主義」の第三次世界大戦が勃発すれば、米欧とは異なり、日本は『対ロシア・中国・北朝鮮戦争(三正面作戦)』の最前線となる。米・民主党政権に煽られた感情論では、世界大戦へと三度向かう。ハイムで報じる様な、一部の中堅・シニアの戦争抑止論に耳を傾け、ロシアへの経済制裁の抑止を叫ばれたい。これが唯一の回避手段である。
記事:金剛正臣、修飾:FPhime
画像:核兵器の数/ながさきの平和、「北海道に権利有する」 ロシア政界で対日けん制論/時事通信、中・朝・露3正面作戦に直面する日本/用田陸将に聞く04/Youtube、朝鮮の動乱とわれらの立場/国立公文書館