HONDA ホンダ2RC143 1961
2017.12.20 11:01
HONDA ホンダ2RC143 (1961y)
ベベルギアを用い垂直シャフトを介したカム駆動の方式をから、サイドギアトレーンの方式へと転換したRC143 も、又、十分な性能向上を図れてはいなかった。新たなダブルループのバックボーン・フレーム(RC144用)にRC143 のパワーユニットを搭載し、戦力のアップを図ったのが、この2RC143だった。一部の隙もなく仕上げられたと評されていたホンダ125cc ツインも、以外に苦戦を強いられた。とは言え、初のメカー/ ライダー( トム・フィリス) のダブルタイトル獲得は、やはり励みにもなった。RC144Cは、この2RC143の成功もあって、1961年の西ドイツGPで使用されただけで、RC145(1962y)へとバトンタッチされてしまった。バルブ系の調整が容易に出来る様にと、タイミングを合わせる箇所を多くした。が、より複雑化してしまったのが原因とされている。
SPECIFICATION
2RC143
エンジン:前傾並列2気筒
排気量:124.6cc
ボア&ストローク:44×41mm
圧縮比:10.5
バルブ方式:4バルブ
機関駆動方式:ギア駆動OHツインカム
点火方式:マグネット点火
気化器:ピストンバルブ方式
最高出力:23ps/14,000rpm以上
最高回転数:18,000rpm
潤滑方式:ウエットサンプ方式
クラッチ:乾式多板
変速機:常時噛合6段
タイヤサイズ:F/2.50-18 R/2.50-18
ブレーキ:F/ツインブレーキ・シングルカム
R/2連カム
懸架装置:F/テレスコピック R/スイングアーム
車両重量:97.0kg
最高速度:180km/h以上