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PALAN

松下幸之助の話

2022.05.13 23:05


自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。


どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。


自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。


広いときもある。狭いときもある。

のぼりもあれば、くだりもある。


坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。


この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。


しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。


いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、とにかくこの道を休まず歩むことである。


自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。


他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。


道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。


それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。