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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

小学生に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の教室長たちが選んで紹介します【オススメの十冊】

2020.09.21 05:00


フランスの哲学者モンテスキューは言いました。「一時間の読書をもってしても和らげることのできない悩みの種に、私はお目にかかったことがない」。


ロシアの劇作家チェーホフは言いました。「書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく」。


ドイツの詩人ヘルマン・ヘッセは言いました。「書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる」。


シンガーのマイケル・ジャクソンは言いました。「僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ」。


そう、読書は大切


多くの偉人もビジネスマンも教育者もスポーツ選手も政治家も、口を揃えてそう言いますよね。


僕だってそう思います。本の種類に関わらず、人の人生や多くの決断や考え方をたった二時間ほどで学ぶことができる読書は、あなたの人生をより有意義なものにしてくれることでしょう。


「子どもを読書好きにするにはどうしたらいいですか?」


そんな保護者さまからの質問も過去に多くありましたので、本日は小学生に読ませたい本をまとめてみました。


子どもを読書好きにするには、とにかく面白い本を読ませてあげることです。


題して、


教室長たちオススメの小学生に読ませたい本のまとめ



エントリーナンバー001

クラスメイツ


最初のオススメの一冊は私から。直木賞作家森絵都さんの『クラスメイツ』という本です。


前・後編ありますが読みやすく小学生にもオススメです。この本は、中学受験で題材として取り上げられることが多い本でもあります。


主人公は、中学一年生たち。クラスメイトの24人の物語が一話ごとに主人公を変えて紡がれていきます。以前にこのブログでも詳しい感想を書きましたね。


だれもが身にしみるリアルさを、シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとしたユーモアでくるんだ素敵な物語集です。子どもたちには子どもたちの世界がある。


そんな当たり前のことを教えてくれる、大人が読んでももちろん素敵な一冊です。




エントリーナンバー002
こそあどの森・シリーズ


小学校の図書室に並んでいるのを、多くの人が見たことがあるのではないでしょうか。


I先生オススメの一冊は、シリーズ20周年を超えて今もなお愛される岡田淳さんの『こそあどの森』です。


このシリーズを「日本のムーミン谷」と呼ぶ方も多いのだとか。


ファンタジーチックな雰囲気の中で、魅力的な登場人物たちが躍動します。


「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」の決まり文句は頭から離れませんね。


ほのぼのとした雰囲気の中で起こる事件の数々に胸躍ること間違いなしです。





エントリーナンバー003

しろばんば


T先生オススメの一冊。小学生高学年の頃に読んで衝撃を受けたことを今もなお覚えているという思い出の本です。


前・後編で小説家井上靖さんの幼少期(小学2年生〜6年生)を描いた自伝小説で、小学校の課題図書になることも多いですね。


時代背景は大正初期で、前編は主人公の洪作と叔母や義理の曽祖父の妾・おぬい婆さんとの触れ合いが、後編は初恋や大切な人との別れが描かれています。


思春期の人格形成の過程がわかるこの本は、小学生たちにとって一つの教科書になるのではないでしょうか。


ちなみに、タイトルの『しろばんば』は冬に舞うアブラムシの一種『雪虫』のことだそうです。





エントリーナンバー004

バッテリー


小説家あさのあつこさんによる日本の超有名児童文学作品。単行本全6巻で延べ1000万部を超えるベストセラー小説です。第35回野間児童文芸賞も受賞しており、児童文学書としては鉄板中の鉄板です。


著者も「野球というよりスポーツを通しての人間描写がしたかった」と語っている通り、野球のことを知らなくても楽しめる作品だと思います。


素晴らしき才能と自信を持つ天才ピッチャーとバッテリーを組むキャッチャーの一年間の物語。少年達の青春と勝負と美しい背景描写が魅力的に描かれています。


これ、1996年の作品なんだなぁ。今も読み継がれる不朽の名作です。





エントリーナンバー005
バーティミアス


分厚いけど特大に面白い!


イギリスの小説家ジョナサン・ストラウドさんによる30カ国以上でベストセラーになったファンタジー小説です。


魔法使いたちが支配するロンドンを舞台として、若き魔術師と自称ジンの悪魔の二人が繰り広げる冒険活劇バディファンタジー。


長いですが、語り手が次々変わっていくので飽きずに読むことができます。特に語り口調が一人称のバーティミアスターンは最高にクール。


三冊(+外伝が三冊)ありますが、レベルアップしていく二人の掛け合いが読後恋しくなるのは間違いありません。


推薦したH先生によれば、その超弩級のスピーディーな展開具合は、ハリーポッターを超えるとのことです。衝撃のラストをお見逃しなく!


それでは最後にH先生のコメントをご紹介しましょう。「もう本当に面白いから。読んで。ほんとに。絶対だから。うん」





エントリーナンバー006
まほうのじどうはんばいき


小学校低学年にオススメの絵本です。


まるでドラえもんのような魔法の自動販売機と、こうへいくんという少年の物語。


さぁ、想像してみて下さい。「何でも欲しいものが手に入る」となったら、あなたはどうしますか。


あなただけではなく、あなたのお母さんは、どうするでしょうか。


その答えを示してくれる納得のラストと、爽やかな読後感はぜひとも子どもたちに早いうちに読ませたい一冊です。


読売童話コンテストで優秀賞も受賞している良本です。





エントリーナンバー007
ズッコケ三人組・シリーズ


生徒によれば今はかいけつゾロリシリーズに押されているそうですが、私たち世代(もっと前かな)でシリーズといえば、やっぱりこのズッコケ三人組シリーズでしょう。


全50作品2300万部の超人気シリーズです。基本的に一巻完結スタイルなので、どこからでも読めます(怪盗Xシリーズなど若干の連続性あり)。


その名の通り、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人組が、広島市をモデルにしたミドリ市を舞台に、色んな事件を解決していく物語です。


涙あり笑いあり友情ありで、小学生にも安心して読ませられるし、適度なハラハラドキドキ感や謎解きも見ものです。


表紙裏に町の地図が書いてあって見るたびに心踊ってたなぁ。後述の江戸川乱歩シリーズと併せて、私の読書好きの礎を築いた本でもあります。





エントリーナンバー008
カラフル


再びの森絵都さん。第46回産経児童出版文化賞を受賞した私の大好きな本です。


心が入れ替わったり天使が出てきたりとファンタジー色もありますが、内容は家庭不和や自殺未遂などけっこう重めな部分も。それを鮮やかに重くせずユーモアを交えて描く森絵都さんの手腕も楽しみどころです。


中高生がメインターゲットだとは思いますが、それを踏まえた上でも、小学校高学年生にオススメしたい一冊です。


物語終盤、タイトルの意味や様々な伏線がつながっていく感覚は、読書の楽しみを十二分に伝えてくれるんじゃないかな。






エントリーナンバー009
はれときどきぶた


小学校低学年にオススメの本です。


幼いころ、これを読んでめっちゃ笑ってた記憶があります。


ぶたがいっぱい出てきます。なんでも叶う日記の物語ですが、なぜぶたがいっぱい出てくるのかは読んでみてのお楽しみ。これ、シリーズなんですね。


とんでもなくくだらないけど、楽しい満載のこの本で読書の楽しみに気付いてもらえたら幸いです。なんてったってタイトルが『はれときどきぶた』ですよ。





エントリーナンバー010
少年探偵団・シリーズ


『怪人二十面相』というおどろおどろしい響き。ですます口調のあやしい文体。名探偵明智小五郎の推理力。その中でキラリと光る少年探偵団の活躍ぶり。小学生だった私は、図書室で貪るようにこのシリーズを読んでいました。


夕暮れ時に出会う名探偵と怪人の対決は、それはもう最高に刺激的で、ビクビクワクワクしながらページを捲るのが大好きだったなぁ。


図書室の片隅で、すべて私の生まれるずっと前の作品でありながら『魔法人形』『電人M』『奇面城の秘密』『天空の魔人』等という奇怪でだけどどこかキャッチーなタイトル達と、江戸川乱歩さんのその独特の世界観に圧倒されていました。


そして、「おいおいまたお前か!」というほどの二十面相のしつこさったら。最後にはおかしくなってくるほどですが、たまにめっちゃ格好いいんです。うーん、また読み返そう。




とりあえず10撰。もちろんネタバレは厳禁なので軽くご紹介でしたが、興味のある本は見つかりましたでしょうか。どれも間違いない素敵な本たちです。


ただ、好みはもちろんありますので、保護者の皆様はぜひ自分の子どもが好きになりそうな本を選んで渡してあげて下さい。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

フランスの数学者キケロは言いました。「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである」。つまり、素晴らしい教育ってことだ。