VOL.1 『shizuku』
第一回目は
アクセサリーブランド”shizuku"のデザイナーであり、
MAGIC FUN FAIRが毎月ポップアップでお世話になっている
一軒家ギャラリー「カシズク」のオーナーでもある
田中真寿美さん。
いつもアクティブに動いているマスミさん。
ブローチ、ネックレス、リングなどのアクセサリー、
更にはお家を彩るモビールやランプ、オブジェなど
ひと目で『shizuku!』とわかる作品を造り出されており、
浮かんだアイデアが現実の作品となって現れる過程までを
私も側で見させてもらい、楽しませてもらっています。
マスミさんの手がける”shizuku”は20周年を迎え、
昨年12月から今年3月には20周年アニバーサリーとして、
10箇所を巡回展を終えられたところです。
一つのことにとどまらず、次々と作品を制作するマスミさんに、
制作において一番大切なことを伺ってみると…
箱に入っている「飾り物」として素敵なのはもちろんですが、
身に纏うことで完成、着けてこそお互いを引き立たせるもの。
主張しすぎず、いろんなアイテムに対応できるようなデザインを心がけている、とのこと。
実際、shizukuのアクセサリーを箱に入れたままお帰りになる方は少し珍しいくらい。
そのまま着けて楽しそうに帰られる姿をわたしも何度もお見かけしています。
そして、数ある作品の中でも、
ブランドを立ち上げる前にご友人に作って差し上げたネックレスは、
特に思い出深い作品のひとつ、とのことです。
東京にお引越しされたご友人から『雫』の形のチェコビーズが届き、
慣れない土地で幼稚園の行事に何をつけていいのか悩んでいる、何か作ってほしい、
とのリクエスト。
「わかった!素敵になるように作ってみる!」と真剣に作り上げたのがそのネックレス。
このエピソードは『shizuku』のネーミングの原点でもあるそうです。
20周年を終え、21年目が始まり、
これからのshizukuはどうなっていくのでしょう
今回のアニバーサリーでも一番作りたかったランプをもっと増やしていきたい。
お家やお店の中に自分のストーリーを作ってどんどん楽しんでもらいたい。と。
Shizukuさんのランプはストーリーが見えて、とっても素敵なのです。
静かな灯りが、気持ちも柔らかくしてくれるようです。
アクセサリーに関しては男女問わず、幾つになっても可愛く、
「いまさら」「どうせ」と思わず、
年齢や環境と共に変化することに抗わず、楽しめるよう
今の自分にとってのベストマッチを見つけてもらえるよう、一緒に考えていきたい。
shizukuさんのアクセサリー、
スタンダードのブローチとネックレスを、
お取り扱いさせていただいております。
遠方の方でも気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
【5月 思い出す風景、音楽】
マスミさんに伺ってみました。
5月は誕生日月でもあり、数年前に亡くなった作家仲間で友人の誕生月でもあります。
2014年に2人展を計画し、タイトルまで決めていたのですが、
準備中に病気になり叶いませんでした、
そのタイトルが『ever green』。その年に出た秦基博さんのアルバムタイトルです。
次の年に帰らぬ人となった彼女の大切な作品と共に、
”ever green”のタイトルで2箇所個展を開きました。
Ever green 朽ちることなく残る常緑樹。
この意味はわたしの作品の軸になった気がします。
5月といえば見上げると透ける新緑の緑と蒼い空、そして、「ever green」なのです。
*shizuku shizuku.kashizuku.net
*カシズク kashizuku.net
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MAGIC FUN FAIRでご紹介している品々、人々、なかなか全てお伝えできないことが多く、
このような形でじっくりとお伝えできならなあ、と『Big Fat Cowboy Hat』始めました
十人十色な言葉を食べ尽くして、”ビッグファットなカーボーイ”よろしく、
楽しくなれるといいな、と思っております。
最後に、私 MAGIC FUN FAIRの感じる5月。
5月、やっと季節が完全に変わっていくのを感じる時に、ここ数年必ずヘビロテになる曲、
HINTOの「シーズナル」,そしてその前身バンド(現在は両方とも活動中!)である
春も終わり、この時期から夏の終わりまでの私のテーマソングみたいなものです。
”チャラいことに無縁の僕の夏がやってくる”
歌詞も曲もMVも最高です。サブスクでも聴けますので、ぜひ。
2022.05.14 magic fun fair KUMIYOSHIDA