気逆(きぎゃく)
2022.05.07 04:30
「気」とは、生命活動を担う無形のエネルギーで、精神活動、生理機能の制御・活性化を担います。
「気」の異常には「気虚(ききょ)」「気滞(きたい)」「気逆」があります。
「気」は通常上から下に向かって体内をめぐりますが、自律神経やホルモンバランスなどの影響で流れが乱れると「気」は逆流し体の上部に溜まります。
頭の方に溜まりますので、イライラやのぼせ・顔面紅潮・肩こり・頭痛・発作性の動悸などの症状があらわれます。
この状態を「気逆」「気の上衝(じょうしょう)」といいます。
気逆によく用いる漢方薬は「桂枝(けいし)」です。
桂枝の別名はシナモンやニッキです。
桂枝は気をめぐらせ、温める働きがあります。
また、桂枝と甘草の組み合わせは気逆を整える働きがあります。
鍼灸治療は上に上がってしまった気を降ろし、正常な気のめぐりにすることを大変得意とします。
体の不調を感じる方、是非鍼灸治療をお試し下さい。
はりきゅうanby治療院