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Kodai Oka

感情や思考と向き合ってみた話

2022.05.08 13:00

前回投稿から約1ヶ月。

ちょうどいい区切りと思って、ここ1月を振り返ることにします。


1月前、ウサギとカメは何を見ていたか?という話を読んでから、より未来の在りたい姿が意識の上層にある感じで、こんな感じは久しぶり。未来の姿を意識できてるから、なんとなく嫌だなー、と思っていたことも少しずつ足が向くようになってきてる。まだまだ「 なんか苦手なんだよなー 」とか思う自分もいるけど、『未来の自分に対しても、今に対しても、誠実だと思う態度や行動は?』なんて問いを立てると、ふとネガティブ感情が収まって、"苦手"とあんまり思わなくなる。


いつからか自分に対する思い込みが強くなっていたんだな、とか、過去の体験が積み重なっていつしか自分で檻をつくってしまっていることが多いのでは?と思う今日この頃です。


そんなんで、少しトピックを整理しながら振り返ろう。


沖縄旅行の話

4月下旬に沖縄旅行に行ってきました。

きっかけは、ふと「 沖縄料理と沖縄の野菜が食べたい 」、「 青い空と海みたい 」「絵を描くインスピレーションが欲しい」とモーニングページで脳内から出てきた × 最近興味のある方々が沖縄にいる、という掛け算の和。


行こうと思い立ったけど、天気が悪そうなので1週間前までウダウダ考えてましたが、費用対効果を考えてしまう今の自分にとっては直したい癖に気付いて、行く場所もほとんど決めずにとりあえず航空券だけ予約。ウダウダ考えてしまった分、航空券代も高くなって「何してんだ俺は?」と自分でツッコミ入れてしまう始末です。とりあえず予約して、後々考えれば良かったのね。


その後の話は割愛して、総括すると沖縄の風土と人との繋がりでとても充実した旅となりました。これまで旅先であまりしてこなかった「 人を頼る 」ことで、その土地の風土・風俗がより感じれられて、とっても楽しいひとときでした。


こういう「 味気のある旅 」がしたかったんだということに気づけた旅行。

初日は、友人の繋がりで出会ったFさん。リアルでお会いするのは初めてだったけど、北谷を色々ご案内いただきながら、しつもんメンタルトレーニングのお話やコーチング、環境課題への取り組みやお互いのこと、色々お話しできました。


カフェで話してたら、たまたま真木勇人さんが経営するお店が近くにあり、立ち寄ってみたら元同僚とのご縁やサーフィン情報などを聞けて、次回はサーフィンしに来ようと、既に次回の来島目的が決まりました。


夕方からは、友人Nのサッカースクールで1日コーチ体験させてもらいました。こどもの考える力を大切にトレーニングを提供するスクールで、メソッドやコミュニケーション、こどもたちの可能性に興味がありまして。

幼児から小学校低学年の体験レッスンでは、追いかけっこ要素を踏んだんに、それでもメニューを一つ一つ区切っては、捕まらないためには?ボールを足でうまく扱うには?考える時間があって、そしてまた実践。小学生高学年クラスでも、一旦メニューを区切っては、「どうしたら〜?」という考える時間があって、思考・意識と実践が繰り返し行われていました。


考えて・意識したからといって直ぐにできるもんではないですが、繰り返し行うことで短時間でも確かな成長・変化が見られていました。僕が小学生のサッカーコーチを行っててもそうですが、ほんと子供は実践する量が考える時間より多いんですよね。思考/質も大事だけど、意識と実践量が後に質を高めてくれる、というのは普遍だなと確信を強めてくれました。


そして、練習後はN氏とF氏と大学生コーチと沖縄料理を堪能。ほんと食材そのものが美味しいと感じる沖縄です。


2日目は、元同僚が最近移住した伊江島へ。高校の修学旅行依頼の伊江島。去年沖縄行った際にも思い焦がれた伊江島です。

午前「やちむん」を買いに、やちむんの里へ。去年はあまり惹かれるものなくて買わなかったけど、今年は惹かれるものが多くて…。そんな時に、なんか色々受容できる状態になったんだな、と去年からの変化も感じたものでした。

焼き物もいいけど、この土地の土着な建築がとても惹かれるんですね。台湾の民族村で見られる建物みたいで、とてもこの土地ならではの風土を感じます。


で、車を走らせ、フェリーに乗って伊江島へ行き、久々にMさんと再開。

前職時代は、職場だけのコミュニケーションだったけど、地元が近かったり、美容師さんが一緒だったり、とっても和む時間でした。

移住したてということも初めて知ったけど、島住まいのあれこれやお互いの新たな暮らしを語らいあいました。


お住まいのところは、島の中心部から離れていて、周囲には住居と畑、牛小屋、たまにやぎが見えるくらい。少し歩けばきれいな海と浜辺があり、対岸へ行けば荒々しい岩場、朝は鳥の囀りと牛の鳴き声で目を覚まし、海へ散歩に出かければ、青い海とチャプチャプと心地よい音、白い砂浜と海亀が出迎えてくれる。城山に登って島を一望し、またビーチで綺麗な貝殻を家にしたヤドカリと戯れ、島の風景・風土を満喫。そして、激戦地だった伊江島の過去を知り、また人々の復興するエネルギーに感慨深い思いをするのでした。


朝散歩してて思ったことだけどどれだけ日々人工物や情報に覆われているか、視覚情報に人工物が少ないだけで、こうも思考が緩やかになるのか?なんてことを思ったりもしてました。普段意識してないけど無意識的に色々反応していることが多いような、自然物が多いと反応がないような、思考が緩やかになっているような、そんな感覚でした。


この日も、美味しい夕食をいただき、あんなにもずくの天ぷらや島ラッキョウの炒め物を食べる日も来ないんじゃないか?というくらい伊江島産の食材と料理、そして泡盛を堪能。すっかり、「 沖縄料理食べたい 」欲求が満たされ、またMさん家族と過ごす時間は、少しの間、島暮らしを体験させていただきました。


ちなみに、沖縄のヤドカリの住まいは、とっても綺麗な貝殻ばかり。見ていて飽きない。

そして、北の海岸ではふとエネルギーを感じるのを体験。島唯一の湧き水があるからか、大地のエネルギーなのか、足元から昇ってくる感覚にとっても感動。そして、ふとかかる虹、色々スピリチュアルな体験をした日でもありました。


3日目。夕方まで伊江島で過ごし、再びFさんのいる読谷へ。

もともと初日しか宿を取ってなかったので、お言葉に甘えて泊まらせていただくことに。

コンクリート造の住まいの中が、街並み見ながら気になっていたけど、お陰で空間体験させていただくことができました。タイル張りの床、広々とした居間、高ーい天井はこれまた台湾の住居を思い起こさせる。アメリカの住まいの影響なのか?気候風土の類似性か?とっても興味深いので、今度調べてみよう。

読谷も静かなところで、少し車を走らせたら綺麗なビーチがゴロゴロある。そして、朝からやってる素敵なカフェがたくさんあるんですね。こういうところはアメリカ文化の影響かな。


寝食を共にさせていただいて、相手のことも色々お話聞けて、僕も色々お話しさせていただいてとっても有意義な時間を過ごせました。


そして、お昼の便で帰宅。


こんなに人を訪ねて、頼ってした旅は初めてでした。いつもは、ホテルなどを予約して紙やweb上の情報を頼りに旅してたけど、こうして人とのご縁で、よりその土地に触れられたことは、いつにもなく新たな興味に気づかせてくれ、そして感性を刺激してくれるものになりました。そして、こういうのを求めてたんだ、とぼんやりしてた欲求を実感した旅でもありました。


お世話になった方々、そして文化風土を築いてくれてる皆様と自然に改めて感謝です。


コーチングの話

NVCから学んだ価値観と道徳の話

ここ最近コーチングの訓練にNVCを活用してみようと、こちらを再読中。

2年前くらいに、お世話になっている先輩の計らいで学んだティール組織とNVC。

コーチングでは、「評価をしない」ことが大事にされている。自分が提供していて評価をしていないつもりでも、なんか言葉使いや自分の価値観やものの見方で、相手に評価として伝わってしまうのは好ましくないなと思い始めた3月後半。NVCでも「評価を加えない」というようなキーワードがあったことを思い出し、スキルアップに活用しようという魂胆です。


動機は思わぬ気づきを与えてくれるもので、NVCのプロセスの1:観察を自分自身に向けていたら、価値観に基づく判断と道徳に基づく判断を並列で行なっていることに気づきました。


自分の思考の中でも、クライアントの思考の中でも、「本来の自分ではない誰かの声」に足を引っ張られていると直感的に思うことがよくあるんです。


そして、それが恐らく価値観が優位に働いて思考や選択が行われているか、道徳が優位に働いて思考や選択が行われているか、ということなのかなと思う今日この頃。


自分の言葉や頭の中に、「 いいね 」、「 よくない 」、「やるべき」、「正解」なんて言葉が出てきたらチャンスで、ちょっと深堀してみる。今の言葉は自分の価値観からくるのか?誰かの声や過去の教えによって言っているのか?

そんなことをしていると、結構道徳的に思考していたなんてことがちらほら出てきて、それを手放せる機会にもなりました。知れると意外と簡単に手放せるもんで、どんどん身軽になってきます。


著書には、思いやる気持ちを妨げるコミュニケーションの一説に、

『価値観にもとづく判断は、どうすれば人生を素晴らしいものにできるかという信念を反映している。だが、相手がそれに応じず、こちらの価値観に反するふるまいに出ると、とたんに「道徳にもとづいた判断」を下す。』

とあります。


コーチングでもおんなじで、自身を活き活きさせるのは、価値観→選択→行動。自分の足を止めるのは道徳→選択→行動。ってのが良くある話。

価値観から来る選択か?

道徳(や世間の声)から来る選択か?

日々の判断や選択で試してると、自分を縛りつけてる道徳が見つかる…。

「未来の自分、明日の自分を思いやると、どういう選択肢がある?」ってのが、ここ1月くらい自分へのキーフレーズです。


今を知り、未来を創る。そんなことを繰り返してる感じがします。


イラストワークの話

4月は2つのブランドからお仕事をいただき、久々の線画の挿絵イラスト制作。

一つは、自分の描いたことのないテイスト、なかなか人の期待に応えたテイストを出すのに苦戦。そもそもこの「 テイスト 」ってのが厄介で、両者の感性と言葉のイメージが噛み合わないとなかなか難しい。コンピュータプログラムのように、共通言語を持てたら違うんだけどね。


それでも、コーチングが役に立つ。人のせいにもせずに、自分を攻撃することもせず、第三の選択にセルフコーチング。


「 どうなりたいんだっけ? 」、「 どうありたいんだっけ? 」、「やめて得られるものは?」、「やめないで得られるものは?」、「この状況を意味あるものにするには?」なんてことしている間に、感情も思考も落ち着き、そしてクライアント様と対話してよりイメージを鮮明にする。


今は質より量、そして質を上げる、そして、それ以前に依頼してくれたことに感謝することから、そんなことに落ち着いてきた。


そして、ネガティブ感情の一要因として、自分の作品が描けてないことへの後ろめたさがあったので、ここ数日描きまくてったらなんだか前よりすんなり描けるようになっている。それが嬉しくて、またチャレンジの意欲も沸くわけでした。


そんなこんなで、ブランド様も自分もハッピーになるように、今後も取り組みましょう。


ということで、4月の振り返りは終了。


過去の不要な価値観や道徳は手放し、今を観察して、今と未来(明日や数年後)に誠実に。

「 沸き起こる感情を整理してみる 」ことをしたら、色々自己理解が進んだ1ヶ月でした。

この理解さえ、また手放して5月も過ごしてみよう。