道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.13- / ミッジ・ユーロ
道島です。今週は私が愛してやまないアーティストの1人、ミッジ・ユーロをとりあげます。
ミッジ・ユーロといえばなんと言っても、80年代にフロントマンとして加入したウルトラヴォックスの活動が最も有名ですね。
アルバムの1曲目が7分のインストという、今では考えられない名盤『ヴィエナ』を80年に発表しています。
こちらは全英3位と大ヒットし、タイトル曲のシングルも全英2位を記録しています。日本ではなんと、「ニュー・ヨーロピアンズ」がサントリーウイスキー角瓶のCMになっていたという!すごい時代ですね。エイティーズは。
1984年、ミッジ・ユーロはボブ・ゲルドフと、エチオピア飢餓のチャリティ・ソング「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」を共作しています。
ボブ・ゲルドフに比べると、今一つ影が薄かったですけどね。ですので、当然ウルトラヴォックスとして、1985年のライヴ・エイドにも出演しています。
当時日本で生中継されていたかどうかは記憶がございませんが、この際にプレイしていた「ダンシング・ウィズ・ティアーズ・イン・マイ・アイズ」は「ヴィエナ」とともに、ウルトラヴォックスにとっての2大ヒットと言えるでしょう。
ポップかつ哀愁感漂うメロディとザクザクしたギター・サウンド、やはりミッジ・ユーロは才能ありますよ。もっと評価されていいと思います。
そして最近、なんと全編オーケストラをバックに新たにアレンジされた楽曲集、『オーケストレイテッド(orchestrated)』がリリースとなりました。
この2大ヒットのオーケストラ・アレンジ・ヴァージョンも収録しております。
これがなかなかいいです。そして「ヴィエナ」は相当大袈裟です。ABCもそうですが、自分たちのヒット曲をオーケストラ・アレンジでやるというのは、今後ありですね。