合衆国の歩み10-ゴールドラッシュ
2022.05.09 10:54
そして1848年、このカリフォルニアで金鉱が見つかり世界初のゴールドラッシュが起こるのだ。最初の発見者ジェームズ・マーシャルは製材所の現場監督だった。1月24日に金の欠片を発見して、その噂はまたたく間に広がり、開拓者は鉱夫となって、全米から開拓者がおしよせてそれは世界に広がった。
金を彫り出す道具はツルハシとシャベルで、それにクレードルという水の中に浸けて砂金を見つける用具が加わった。開拓者は金が発見された近くにキャンプをつくって、さらにその周りに酒場や歓楽街ができていった。わずか500人だったサンフランシスコは50年には2万5千人に膨れあがった。
しかし素人が容易に採掘できる金は50年には取りつくされてしまった。さらに奥地に進んでいくと、先住民の集落に突き当たり、先住民はまたもや迫害されて、安住の地から追い出されることになった。初期の探鉱者は、結構な利得を得たようだが、あとから来た者は利益はなく、損失を出した者も多い。
カリフォルニアは、それまで米墨戦争の結果占領したので、軍が掌握して市長を出していた。しかし人口の急増で、1849年9月に州憲法制定議会が開かれたが、その代議員の大半は新参者だった。そして50年9月9日に連邦議会で州の昇格が決まった。このゴールドラッシュの中で、作業着を作った会社がリーヴァイスである。