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Rainbow project

☆No.5 ゲーセンで出会った神様の話☆

2017.12.22 13:00



私の中学3年生の時のお話です。

以前少し書きましたが、

私の通っていた学校は

寄り道が禁止されていました。




でも家の近くならバレないだろうと、

あるゲームセンターに寄り道するのが

好きでした。(先生ごめんなさい!)





今はもうなくなってしまいましたが、

小さくてレトロな雰囲気の漂う

ゲームセンター。



昼間からおじさんたちが

メダルゲームやパチンコで遊んでいるような

場所なんですが、

クレーンゲームなんかも

少し置いてあるって感じでした。






私がよく遊んでいたのが、

「スイーツランド」というゲーム。

ぐるぐる回っているお菓子を

タイミングよくボタンを押してすくい、

落としていくアレです。

この説明で分かりますかね?(笑)

分からない方は検索すれば、

きっと一度は見たことあると思います!




そのスイーツランドで頻繁に遊んでいて、

お菓子のやぐらを倒して

大量にお菓子をゲットしては

店員さんに袋をもらいに行っていたので、

「お菓子の子だ…」

という店員さん同士の会話も

聞こえたくらいです(笑)





そんな感じで、店員さんに覚えられるほど

通っていたゲームセンターで

不思議な出会いをしました。




ある日、「UFOあらかると」というゲームに

挑戦しました。

「UFOあらかると」は説明難しいんですが、景品が紐でぶら下がっていて、

アームでそれを下に落とすんですが、

タイミングよくボタンを押して

縦・横ピッタリ合わせて

アームのツメで挟んで取るやつです。

説明難しい。検索すれば出てきま(略))






とにかくそのゲームの景品で

ケアベアの虹バージョンの

ぬいぐるみがありまして…


当時ケアベアというクマのキャラクターが

私の周りで流行っていたのですが、

月とかハートとか

色んな色・色んなモチーフがあるわけです。




でもってそこにあったのが

ピンク色の虹バージョン!!

私はそれに一目惚れして、

何回かゲームに挑戦してみました。






「あともう少しで取れる!」

そう思った時、

百円玉が無くなってしまった。





急いで両替機に行って、

千円札を取り出す私。

財布の中に、まだ一枚百円が残ってたのに、それに気づかないまま来てしまって

後悔してしまいました。(笑)





とりあえず両替して急いで戻ると、

黒い服を着た

背の高い、ガッシリとした男の人が

そのゲームをしていました(゜д゜)

細マッチョって感じの男の人です。

私は「取られちゃう…」と思ったけど、

その人は見た目怖そうで

「順番変わってください」だなんて

言えなかったから、頑張って待ってました。






その人はたくさんお金を入れて、

何回も挑戦。

その場をなかなか離れませんでした。



最初は虹バージョン以外のケアベアを

取ろうとしたけれど、

なかなか取れなくて首を傾げてました。

多分その人は

やり方が分からなかったのでしょう。






そして、何回かやっていくうちに

コツをつかんだようで、

私が狙っていた虹バージョンの方に、

アームが行ってしまいました―!



もう少しで取れるところまで

行ったのだから、

もちろんすぐ取れてしまうだろう。




そして、虹バージョンが取れてしまった…



取られてしまった…







私は男の人が立ち去って行こうとした時、

それを悲しい目で見ました。









―と同時に、男の人が振り返って

ケアベアを見せました。









「これ、欲しかったんでしょ?」




そう言って私に例のクマをくれたんです!!






私は「ありがとうございます」と言いつつも

あまりにビックリして

唖然として立っていました。




全く知らない人にいただいてしまった…!







急いでゲーセンの外に出て

もう一度お礼を言おうと思ったら、

もうその方の姿はありませんでした。










まるで神様みたいに優しい細マッチョさん。

今はどこで何をしているんだろう。



ありがとうございました。







これが細マッチョさんにいただいた

虹ケアベア。