西ヨーロッパ世界の成立 第1弾
概要
主な登場人物(人物?)はゲルマン諸国家とビザンツ帝国、フン人です。
さあ、人物、国家の動きに注目して、読み進めていきましょう。
ヨーロッパには、元々、ケルト人という民族が住んでいました。
バルト海沿岸のゲルマン人は、アジア系のフン族が西へ進み、ゲルマン人の一派である東ゴート人の殆どを征服してしまいました。さらに、西ゴート人を圧迫したので西ゴート人が375年に南下を始め、翌年にドナウ川を渡ります。
そこから、ゲルマン人の大移動が始まります。
まずは、ヨーロッパの地図を確認しましょう。
副島隆彦の論文教室より引用させていただきました。
ここで重要なのはどの集団が(どこから)どこへいったのかを地図上と言葉で説明できるようにすることです。
ヴァンダル人→北アフリカ(一時イベリア半島)
ブルグンド人→ガリア東部
フランク人→ガリア北部
アングロ=サクソン人→大ブリテン島にアングロ=サクソン七王国(ヘプターキー)を建国。
一方、フン人のアッティラ王がパンノニアに大帝国を築きます。しかし、451年、カタラウヌムの戦いで西ローマとゲルマンの連合軍に敗れ、後に崩壊します。
また、この混乱の最中に、西ローマ帝国がゲルマン人隊長オドアケルに滅ぼし、王国建設。
↓
テオドリック大王の下でフン人の支配から逃れた東ゴート人はイタリア半島に移動し、オドアケルの王国を倒し、東ゴート王国建設。
6世紀、ビザンツ帝国がヴァンダル王国、東ゴート王国を征服。
フランク王国がブルグンド王国を滅ぼす。
ランゴバルド王国、イタリアに建国。
イスラームが西ゴート王国を滅ぼす。
フランク王国のカール大帝、ランゴバルド王国滅ぼす。
北イタリアの、ユスティニアヌス帝と妃のモザイク画が存在するサン=ヴィターレ聖堂もついでに覚えましょう。
次の章でフランク王国の発展を追います。