【トークレポ⑤】そもそも詩の朗読に勝ち負けをつけるとは?
4月23日(土)高田馬場JET ROBOTにて行われた、「三国詩 ~ポエトリースラム頂上決戦~」プレイベントの第一部、トークセッションのレポート、第5弾をお届け!
第4弾で、「点数をつけること」について、「日本は減点法で考える人が多いけれど、海外だと起こっている現象をみんなで楽しもうというポジティブな空気がベースとしてある気がする」という話がありました。
そもそも、詩の朗読で「競う」とは?
左からURAOCB、大島健夫、さいとういんこ、中内こもる、石渡紀美
URA「ポエトリーリーディングに点数をつけて楽しむっていうのがなかなかやはり日本人には難しいのかなと思いますが、そのあたり、石渡さん、いかがですか?」
石渡「今回の採点は審査員の方にお願いしているので、そういう意味では観客の方は気楽に、心の中で採点するなりして見られるのではないかと思います。あと、勝ち抜きではなく、3人の詩を5編ずつじっくり聴いてもらうということで、よりショー的な要素があるのかなと。」
URA「今回のスラムは、審査員として文月悠光さん、じゃんぽ~る西さん、山﨑広子さんの3名に審査をお願いしております。」
さいとう「日本だと詩とか詩人って負け組というか。」
石渡「日陰の人みたいな。」
さいとう「イメージが強いと思うんですよ。悲しみとか痛みを描くのが詩、みたいな。だから詩の朗読でどう戦うかっていうところは伝わりにくいとは思うんですよ。
だけど、跳び箱飛べなくてもスラムでは優勝できるかもしれないし・・・何言ってるのかよくわからないですね(笑)」
URA「いわゆる技術や上手い下手とはまたちょっと違う価値観が、必ずそこに加味されるというか。」
大島「勝ち負けのあるものって、弱者の希望なんですよ。“自分は他のことはだめでもこれならできる”というのを実現できるわけですから。それに、人が勝ったり負けたりすることが観ている人にいろんなことをもたらしたりすると思うので、詩という大きいもののなかではスラムは一部分でしかありませんが、その一部分で外の世界にいいものを伝えられたらなと思うんですよね。」
URA「世の中には様々な表現がありますが、詩の朗読のように実社会と地続きでステージに立つことができるものは、それほど多くないと思います。その地続きの表現を”競技“として行うことは、エンターテインメントとして大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。」
ポエトリースラムという「競技」の形で、詩の魅力を伝えたい。
3人の15編の詩が、どのように勝ち進んでいくのか。そこで生まれるドラマも楽しみです!
【次回】三国詩、三者三様の意気込み Coming soon...
「三国詩 ~ポエトリースラム頂上決戦~」
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5月28日(土)二子玉川 GEMINI Theater
開場 18:00 開演 19:00
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<出演>
中内こもる 石渡紀美 大島健夫
*審査員
山﨑広子 文月悠光 じゃんぽ~る西
*MC
さいとういんこ URAOCB
<料金> 全席自由(全て+1ドリンク)
一般前売 3,000円 一般当日 3,500円
小中学生:保護者同伴で無料(人数限定)
高校生 1,000円 大学・専門学校生 2,000円(前売・当日共通料金)
※高校生/大学・専門学校生は当日受付にて要証明書提示
<ご予約・お問い合わせ> 二子玉川 GEMINI Theater
Web予約フォーム:https://3slammersproject.amebaownd.com/posts/34230123?categoryIds=6067375
電話:03-6431-0261(14:00〜23:00)
Mail:geminitheater.jp@gmail.com
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主催 一般社団法人アート・エデュケーション・スクエア
<会場>
二子玉川 GEMINI Theater(世田谷区玉川3-20-11-B1)
■ 東急田園都市線 二子玉川駅下車 徒歩5分