寒白菊 the North Pole (swamp chrysanthemum)
https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-chrysanthemum-north-pole_large.html 【クリサンセマム・ノースポール(Chrysanthemum North Pole)】より
クリサンセマム・ノースポールはキク目キク科レウカンセマム属の一年草です。
別名:パルドーサム(Paludosum)、クリサンセマム(Chrysanthemum)、ノースポール (North Pole)
クリサンセマム・ノースポール(Chrysanthemum north pole)は、アフリカのアルジェリア原産で小さな可愛らしい白花を咲かせるキク科フランスギク属カンシロギク種の矮性の耐寒性一年草です。開花期間が長く、枝一杯に花を咲かせます。花芯部の筒状花は黄色ですが、遠くから見ると花弁の白が目立ち全体的に花が白く見えることから、一年中氷で閉ざされた北極(North Pole)をイメージして花名が付けられました。同属に花芯の筒状花と花弁が黄色花を咲かせる ムルチコーレ と似ています。
一般名:クリサンセマム・ノースポール(Chrysanthemum north pole)
学名:Leucanthemum paludosum cv.North Pole
別名:パルドーサム(Paludosum)、クリサンセマム(Chrysanthemum)、ノースポール(North Pole)、 カンシロギク(寒白菊)
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キク科フランスギク属 (レウカンセマム、Leucanthemum属)カンシロギク種
原産地:アルジェリア(北アフリカ)
草丈:12~25cm
葉序:互生 葉形:へら状 鋸歯:羽状の切れ込み
放射相称花 単頂花序 花冠:舌状花と筒状花有り 花径:2~3cm 花色:白 開花期:11~5月
果実タイプ:痩果月
https://ameblo.jp/hiro-1/entry-12659797904.html【こぼれ種の寒白菊が咲きました!】より
我家のまだ未整備のままになっている狭い庭の片隅に、「寒白菊」(カンシロギク)が一斉に咲き始めました。(下写真)
ところが、住宅販売会社さんは、「寒白菊」を植えていないと言われます。
どうやら、季節の風や小鳥の糞によって運ばれたか、或いは、宅地造成前から土壌に紛れ込んていたと思われます。
植物図鑑によれば、「寒白菊」(カンシロギク)は、過湿による根腐れに弱く、適度の乾燥を好むと・・・とありました。
「寒白菊」が着地した場所が、偶々日当たりの良い南向きの場所だったので、きっと順調に育ったのだろうと思います。
此の花の名前を巡って、連れ合いとちょっとした諍いがありました。
僕は植物学分類名の和名となっている「寒白菊」(カンシロギク)を採用しているのですが・・・
彼女曰く、日本での一般名は「ノースポール」だと主張して譲らないのです。
植物学上の登録分類名を見ても、「ノースポール」を想わすような表現は何処にも記載されていません。英名も「Swamp chrysanthemum」となっています。
しかし、植物紹介のWEB情報の中に、「ノースポール」の呼称は、サカタ種苗さんの商品名であるとの記載がありました。
日本では、サカタ種苗さんが名付けた「ノースポール」が広く流布しているようですね。
アフリカのアルジェリア周辺が原産地ですが、日本に渡来したのは、1960年代(昭和35年~44年)の高度成長期時代だそうです。
輸入当時は、植物分類上の学名の一部である「Leucanthemum paludosum」をカタカナ化して「レウカンセマム・パルドサム」と呼ばれていたようですが・・・
それでは日本名として広く流通しないことから、サカタ種苗さんは、白い花が一面に咲く姿から北極をイメージされて、「ノースポール」と命名されたのだろうと思います。
正式の和名である「カンシロギク」(寒白菊)の命名者は、おそらく日本の植物学会の方だろう思いますが・・・市場における「ノースポール」との勝負では、完全に一敗地に塗れてしまったようですね。
それでも、時代遅れの僕は、和名の「寒白菊」(カンシロギク)の方を推したくなります。
参考:寒白菊(カンシロギク)の植物分類名(APGⅢ)
科名:Asteraceae キク科
亜科:Asteroideae キク亜科
属名:Leucanthemum フランスギク属
種:L. paludosum カンシロギク
学名:Leucanthemum paludosum(Poir.)Bonnet et Barratt
英名:Swamp chrysanthemum
和名:カンシロギク (寒白菊)
別名:ノースポール・・・サカタ種苗の商品名
原産地:アフリカのアルジェリア周辺
http://blog.livedoor.jp/arudebaran60y/archives/65153631.html 【白 清純 ノースポールの 美しさ/マーガレット ノースポールは 姉妹かな/オーロラか! ノースポールの 花壇栄え】 より
(1)花言葉※1:キク科 クリサンセマム・パルドサム OR カンシロギク OR ノースポール 清純 OR 清潔 OR 愛情 OR 誠実※2
a.「新世紀原日本歌仙>2月22日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌 ※3」には、
(ア)
『(……)発音はクリサンセマムと明瞭に 雅舟
……
【短歌】 足元を吹く風のなかまっしろのカンシロギクの花ゆれている 鳥海昭子
白くてかわいい花を咲かせるこの花は「清純」とという花ことばがぴったりです。
花をゆらす風がさざ波のようで、春の息吹を感じました。
【季語】 寒菊 霜菊
【俳句】 寒菊の微温微光を切りとらむ 望月 英男
寒菊のくれなゐふかく昃りけり 金尾梅の門
霜菊や岸に及べる舟の波 岡本 眸
【三行詩】「寒白菊」は季語に登録されていない
「クリサンセマム」は「菊」の英語訳
「寒菊」冬「白菊」秋の合成語「寒白菊」
【万葉歌】梅の花夢に語らく風流たる花と吾思ふ酒に浮かべこそ(巻5ー852)……』
とあり、以下、「誕生日の有名人」について述べられており、とても参考になりました。有り難うございます。
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① 「クリサンセマム・パルドサム ノースポール」は、
ⅰ.マーガレットとよく似ていますが、「マーガレット ノースポール 違い※4」のとおり、主な違いは、草丈がマーガレットは90cmと高く、葉の切れ込みも深い、茎が地面を這うこともない、花が大きい。ノースポールは20~30cmくらいと低い。というところです。
ⅱ.花期が長く価格も安いので、黄色い花のムリチコーレとの花壇にされたり、ペチュニアやパンジーと混植されたりしています。
「クリサンセマム OR スノーポール 冬 OR 低温下 OR 寒さ OR 外気 OR 日光 OR 乾燥ぎみ 当て 徒長させない」のとおり、徒長させないことがコツのようです。
② なお、アルデ、マーガレットに関する句は次のとおりですが、ノースポールに関しては初めてです。そして、PICSでマーガレットとしていたものの多くがノースポールでしたので、今回訂正いたしました。
● マーガレット 少女輝く 側(そば)に咲き/名の調べ たすく少女も マーガレット
● ユリオプス その名のとおり 目を瞠(みは)り/ユリオプス マーガレットに 目を瞠り
● 朝露の 真珠 輝く マーガレット/真っ白き スズランスイセン 楚々と咲
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(イ) そこで、あらためて一句。
● 白 清純 ノースポールの 美しさ
● 目に清か ノースボールを つい連写
● マーガレット ノースポールは 姉妹かな※4
● パンジーや(ペチュニア) ノースポールで 花壇 栄(は)え
● ノースポール ムリチコーレの 縞が栄え
● ノースポール 皆に囲まれ 幸せそう
● ノースポール スズランスイセン 寄り添いて
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P.S.
雅舟さん 今回もお世話になりました。有り難うございます。
この花は早春の花壇での混植でよく栄え、よく似合いますね。
● オーロラか! ノースポールの 花壇栄え
どうも有り難うございました。
なお、投稿が出来ない「誕生花の辞典」さん、「Ray:雑学事典」さんへの想いも込めております。
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※1 花言葉:キク科 クリサンセマム・パルドサム OR カンシロギク OR ノースポール 清純 OR 清潔 OR 愛情 OR 誠実(イメージ)←グーグル:ヒット数:今回、約211件、ウェブ約236件。
★なお、撥音と濁音の違いは、たとえば、ポ(po)とボ(bo)の違いは、poの、、は斜め。boの”は直立ですね。★
※2 キク科 クリサンセマム・パルドサム OR カンシロギク OR ノースポール (イメージ)←グーグル:ヒット数:今回、約720件。ウェブ約2千件
★学名:Chrysanthemum(ラテン語、金<クリソス>の花(アンティマム)の意。シュンギクの黄金花からつけられた) paludosum。
英名:Swamp chrysanthemum、Mini marguerite、Snow daisy。
別名:North Pole(ヨーロッパ原産、白い花<北極の意>)、
なお、クリサンセマム類には、ムルチコーレ(アルジェリア原産<黄色い花>)、
混合色のマトリカリアやカリナタム(<別名:ハナワギク>)。花壇用のクッションマム、ハマギク、野菜のシュンギクなどがある。★
※3 新世紀原日本歌仙>2月22日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌