48年革命2-選挙権欲しくば金持ちになれ
2022.05.11 11:19
1847年、ついにギゾーが首相になった。このときにはジャガイモ飢饉の影響はフランスに波及して、ジャガイモの値段は4倍、小麦の価格は2倍になっていた。その前年ギゾーは政治的能力や知性は財産によって決まると述べ、有名は言葉を吐いたそうだ「選挙権が欲しければ金持ちになりたまえ」
47年から議会改革が議会で否決された政府反対派は「改革宴会」を各地で行った。これは集会の自由が規制されたので、宴会とい合法的な名目をとってレストランで集会をしたのである。そこでは労働者も社会主義者も参加して、「国王万歳」と乾杯したあとは、議会改革や選挙権の演説を行った。
いよいよ1848年が来る。「ナシオナル」誌は、2月21日にパリのシャンゼリゼ通りのダンスホールで、国民と衛兵も参加する大掛かりな改革宴会を呼び掛けた。議会は中止を申し渡したが、すでに遅く、労働者や学生が集結して、ダンスホールには収まらず、街頭デモに発展する。
群衆はセーヌ川を越えて議会に向かい、軍とにらみ合った。竜騎兵が攻撃を開始し、民衆は投石を行い、7月革命の伝統からバリケードを築きだした。銃撃で死者2人が出ていずれも女性とわかると民衆の怒りは頂点に達し、ギゾー首相の罷免を求めて議会を包囲した。