A Happy New Year! ー明けましておめでとうございますー
著者:大澤史來
2020年スタート
年間を通して多くの観光客が世界中から訪れるロンドン。特にこのニューイヤーをロンドンで過ごしたいという人は少なくない。 ロンドンではビックベンの零時の鐘の音と共に毎年恒例の花火が盛大にウェストミンスターから打ち上げられる。
2020年という事もあり、通常よりも多く、1万2千もの華々しい花火が打ち上げられ、これを間近で見ようとする人たちのために10万枚のチケットが売り出されたが、見事に完売。歩道にも多くの人たちが溢れかえっていた。
観光スポットでもあるロンドン・アイやその周辺から花火は打ち上げられる。
ロンドン・ニューイヤー・パレード
また、こちらも元旦の恒例イベントとなっているロンドン・ニューイヤー・パレードが開催され、正午からグリーンパークから始まり、ウェストミンスターまでを約70のチャリティー団体が練り歩く。
今回、筆者はロータリークラブのポリオ撲滅運動としてパレードに参加した。さすが国際社会であるロンドンともあり国際色豊かなパレードであった。
パレードの模様はこちらのリンクから:パレード
2019年を振り返る
イギリスは2016年6月の国民投票から始まったブレグジット問題に12月下旬、「離脱」という形で決着をつける事ができた。これに対して未だに賛否両論あるものの、これ以上どっちつかずの状態を続ける事は不安定な経済を持続するのみで誰の徳もならない。この2年半で、多くのグローバル企業がイギリスを去り、また中小企業などは規模の縮小、倒産に追い込まれた。1月下旬に「離脱」手続きが正式に行われるとしても数年の調整期間を必要とし、アイルランド問題、スコットランドの独立問題、等も含め、スムーズに解決していくのは難しいと思われる。
日本では明仁天皇は平成31年4月30日に生前退位をなされ、5月1日に新天皇が即位し、元号が「令和」となった。約200年ぶりの天皇の生前即位に日本国内では様々な議論がなされたが、天皇陛下の高齢と健康上の理由で公務を果たす事が難しいとの事だった。また、英国放送局、BBCでは読者に対し、天皇の退位と即位に関する質問を募集。その内容は外国人の率直な質問であり、いかに日本の天皇の存在、日本の古来の文化が世界的に知られていない事を示す形となった。「天皇にはどんな権限があるのか?」「退位し、上皇になった現在は何をしますか?」「日本の暦の仕組み、新元号『令和』の意味とは?」などであった。
さて、2020年はいよいよ東京オリンピック/パラリンピック開催の年でもあり、今年もエキサイティングな年となる事であろう。