法的に問題のある建物
先日、リフォームコンパス東京表参道店にO様がご家族そろってお越しくださいました。
暮らしの診断シートからお問い合わせをいただいておりましたが、
その後やり取りの中で、来店での相談をご希望いただけましたので、
ご来店の際に詳しくお話を伺う形になりました。
O様のご計画は、今住まれているお家の全面的なリフォームで、
建物は、奥様の親御様が中古で買われた鉄骨造3階建てのお家とのことでした。
特に大きなポイントとしては、建物が住宅用に設計されていたものではなく、
元々はある会社の事務所として造られており、無駄なスペースも多い一方で個人のスペースが少なく、
住むのには少し不便を感じていらっしゃる状況がありました。
また、築年数も20年以上になっており、
長年雨漏れがあるとのことでしたから、いろいろとご不便があるご様子です。
漏水の件について詳しくお聞きしてみると、
屋上にプレハブ造りの小屋が設置されており、どうやらそのために防水のメンテナンスができていないことが想像できました。
前所有者が設置されたものですが、O様としても撤去を希望されていらっしゃいました。
おそらく法的・構造的に問題があるものですし、今の段階できちんとしておくことは、
いろいろな意味で必要性があるかもしれませんね。
実はO様のお宅のように、法的に問題のある建物のリフォームの場合、
リフォーム会社によっては、そもそも対応ができないケースも出てきます。
特に全国的に展開しているような大きな会社の場合、
コンプライアンス上の問題やそれに伴う社内規定などで、そもそも取り扱いを断られることもあるのです。
ただ今回は撤去をすることで問題の部分を回避できる可能性も高く、
まずはしっかりと建物を見てもらうことが大切かと思われました。
そこで私の方からは、6社の候補をご案内させていただき、
資料をお渡しして、その日はO様ご家族はお帰りになられました。
同席された2人の娘さんが、来てよかったねと大喜びしてくださったのが印象的でした。
お打合せが始まった場合、ご家族そろって臨まれるとのお話もありましたので、
ぜひじっくりとご相談いただき、良い形でリフォームしていただけたらと思いました。
O様、ご来店ありがとうございました。
Kousuke Kitamura