【開催報告】5月9日(月)元気な心と体のために知っておきたい「食」の真実*ネオニコ研究最前線@三田&オンライン
5月9日(月)13:30~ 神戸大学農学研究科の星信彦氏をお招きして、
「さんだ未来の食トーク連続講座 第1回
元気な心と体のために知っておきたい「食」の真実*ネオニコ研究最前線」
を開催いたしました。
熱気が溢れる会場には、約78名の方が集まり、
オンラインでも16名ほどの方にご参加いただきました。
「食の安全」に関心を持つ市民や、農家(慣行・有機栽培)の方、子育て中のママパパ、
市・県議会議員の方にも多数お越しいただきました。
(三田市議会議員7名、兵庫県議会議員1名、他市町村議員2名のご参加をいただきました。)
それぞれの立場から、こどもたちの未来へ豊かな食を守っていくため、
「食」や「農業」のあるべき姿はどんなものなのか、
ともに考えるきっかけとなる講演会でした。
先生の熱意とパワー溢れるご講演に、120分を超える時間も、あっという間に感じられました。
講演では、星先生に以下のようなお話を聞かせていただきました。
・農薬(ネオニコチノイド)の安全基準の定め方と、その歴史、脆弱性
・農薬の毒性(免疫・神経・生殖毒性)
・農薬の継世代毒性
講演会後には、希望者での交流会の場を設けました。
星先生に、時間ギリギリまで、熱心に質問する参加者のみなさんの姿が見られました。
星先生たちが10年以上にわたり研究されてきた試験データを見ると、農薬(ネオニコチノイド)の毒性は明らかで、特にこどもや妊娠・授乳中のお母さんたちは、決して口にすべきものではありません。
また、農薬の「安全基準値」は、その値が設定された背景や歴史を学ぶと、私たちの健康を害しないために設定された値とは、到底思えないものです。
そのような毒性の認められる農薬ではありますすが、農薬を使っている農家さんたちは、決して「悪者」ではありません。
責められる存在ではなく、むしろ私たちみんなで、社会の仕組みの中で、守っていくべき存在だと思っています。
高齢の農家さんも年々増える中、暑い中、寒い中、台風などの災害や病害虫などのリスクも抱えながら、私たちみなが生きていくために必ず必要な「食」を支えるという、かけがえのない仕事を、日々本当に頑張ってくださっているのが農家さんたちです。
そんな農家さんたちの苦労があって、私たちは初めて、毎日ごはんを食べることができています。
農家さんたちの日々の仕事のことを想うと、敬意と感謝の気持ちでいっぱいになります。
米や野菜の買い取り価格のことや、大きな市場では見た目の悪い野菜や米は売れ残ってしまうなど、どうやったら健康を害する農薬なしに私たちの「食」が成り立っていくのか、ということは、社会のみんなで考えていかなければいけない問題です。
だからこそ、まずは、本当のことを知ること。
そして、それぞれの立場で、自分には何ができるのか考えること。
「こどもたちの未来」という同じ方向をみんなで見ながら、
より良い「食」のあり方・未来を、みんなで一緒に作っていきたいと想いを新たにします。
また、私たちさんだオーガニックアクションの活動テーマである「オーガニック学校給食」の実現について、改めて大きな意義を感じました。
身体の小さなこどもたちが、農薬を口にする機会を減らすこと。
農薬を使わずに生産する農家さんを応援する社会の仕組みを作っていくこと。
それによって、農薬を使わない農家さんが、街の中にたくさん増えていくこと。
オーガニック学校給食の実現を通じて、このようなまちづくりを進めていくことができ、私たちの日々の安心・安全な食や、こどもたちの未来を守ることへと繋がっていきます。
講演会へお越しくださったみなさま、改めまして、本当にありがとうございました。
これからも、三田からオーガニックなまちづくりを実現していけるよう、楽しく実践をしながら、「さんだオーガニックアクション」の活動を盛り上げてまいります。
今後とも、「さんだオーガニックアクション」の活動を温かく見守り、応援してくださいましたら幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
さんだオーガニックアクションメンバー一同
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