「現状を変えたくない方」への声掛け
上司しかり、部下(メンバー)しかり。
何か新しいことをする時に、「現状を変えたくない方」は必ず現れます。
「現状」とは、日々行っている業務や行動のことを指しますが
時に「やり方」であり、「事業ポリシー」であり、「考え方」を指しています。
そんな「現状を変えたくない方」にアドバイスがあるとすれば、
「そうしましたら、変えないでいいので目標達成をしてください。」
こう伝えましょう。
…。
それでは、極端すぎて、前に進まないかもしれません。
なぜ、「変えたくない」と思うのでしょうか。
理由は2つあると思います。
1つ目は、「現状を維持したい」というバイアス(偏り)がかかっているからです。
現状維持バイアスについて(別サイト):https://mayonez.jp/topic/7334
今のみを考えると変えない方が「ラク」です。
違う角度でバイアスについて言うと、慣れてきた仕事がなくなる不安+新しいことをやる面倒くささがあるのだと思います。
「じゃあ、全部変えるのではなくて、軌道修正とか部分部分で…」
という風に上述について回答されることもあると思います。
実は、その対象者も変わらないといけないことは理解しているパターンが多いと思います。
部下(メンバー)視点で上司がそのような状況だと少し大変ですが、
マネジャー視点で部下(メンバー)がその視点であれば…
1度ではなく、2度、3度と変わる必要性を伝えましょう。
『変えた先の世界を一緒にイメージする・提示する・一緒に考える・未来を話す』
これらをきちんと何度も伝えるしか、方法がありません。
すぐに諦めないようにしましょう。
変えたくない理由、
2つ目は「矢印が自分に向いてしまっているから」です。
本来、矢印はマーケット・カスタマー(顧客)に向けるはずです。
マーケットやカスタマーにとって「変わる」ことが必要か考えることを伝えてみましょう。
目標の達成は自分以外の他者からの貢献で成り立ちます。
目標に目を向けることを伝えていけば良いのだと思います。
何かを「変える」のも「変えさせる」のも物凄く労力がいります。
但し本人が「変わる」のは比較的簡単です。決断のみだからです。
「変わる」ときちんと決断したら、現状維持しようとする気持ちや反発は出てきますが、根気よく繰り返し変わるための行動を行いましょう。
部下(メンバー)に対しては口だけでなく、一緒に変わろうとする気持ちも大切です。
変わっていくことも手段の1つです。
目的は間違えないように状況に応じて、変わっていければと思います。