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「現状を変えたくない方」への声掛け

2017.12.23 15:00

上司しかり、部下(メンバー)しかり。

何か新しいことをする時に、「現状を変えたくない方」は必ず現れます。

「現状」とは、日々行っている業務や行動のことを指しますが

時に「やり方」であり、「事業ポリシー」であり、「考え方」を指しています。


そんな「現状を変えたくない方」にアドバイスがあるとすれば、

「そうしましたら、変えないでいいので目標達成をしてください。」

こう伝えましょう。


…。

それでは、極端すぎて、前に進まないかもしれません。


なぜ、「変えたくない」と思うのでしょうか。


理由は2つあると思います。

1つ目は、「現状を維持したい」というバイアス(偏り)がかかっているからです。

現状維持バイアスについて(別サイト):https://mayonez.jp/topic/7334


今のみを考えると変えない方が「ラク」です。

違う角度でバイアスについて言うと、慣れてきた仕事がなくなる不安+新しいことをやる面倒くささがあるのだと思います。

「じゃあ、全部変えるのではなくて、軌道修正とか部分部分で…」

という風に上述について回答されることもあると思います。


実は、その対象者も変わらないといけないことは理解しているパターンが多いと思います。


部下(メンバー)視点で上司がそのような状況だと少し大変ですが、

マネジャー視点で部下(メンバー)がその視点であれば…

1度ではなく、2度、3度と変わる必要性を伝えましょう。


『変えた先の世界を一緒にイメージする・提示する・一緒に考える・未来を話す』


これらをきちんと何度も伝えるしか、方法がありません。

すぐに諦めないようにしましょう。


変えたくない理由、

2つ目は「矢印が自分に向いてしまっているから」です。

本来、矢印はマーケット・カスタマー(顧客)に向けるはずです。

マーケットやカスタマーにとって「変わる」ことが必要か考えることを伝えてみましょう。


目標の達成は自分以外の他者からの貢献で成り立ちます。

目標に目を向けることを伝えていけば良いのだと思います。


何かを「変える」のも「変えさせる」のも物凄く労力がいります。

但し本人が「変わる」のは比較的簡単です。決断のみだからです。

「変わる」ときちんと決断したら、現状維持しようとする気持ちや反発は出てきますが、根気よく繰り返し変わるための行動を行いましょう。


部下(メンバー)に対しては口だけでなく、一緒に変わろうとする気持ちも大切です。

変わっていくことも手段の1つです。

目的は間違えないように状況に応じて、変わっていければと思います。