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Violinist 蓑田真理 Official Web Site

2017 リサイタル 動画&解説 モォツァルト

2017.12.24 06:16

モーツァルト(1756-1791)

ピアノとヴァイオリンのためのソナタKV379 ト長調

1781年ミュンヘンでオペラ”イドメネオ”を成功させたモーツァルトだったが、ウィーンの大司教コロレドに呼び戻される。ここで大司教と破局し、モーツァルトは宮仕えの音楽家からフリーの音楽家となった。が自由は得たけれどもお金がない。(いつの時代も音楽家は大変!)思い余ったモーツァルトは一儲けしようとアルタリア音楽出版社から刊行される宮廷を辞職する1ヶ月前に書かれたこのソナタを含む楽譜の予約広告を新聞社に出したりしている。父親に宛てた手紙(1781年4月8日)で次のように述べている。「…ヴァイオリンの助奏をもつ私のためのソナタで、昨夜、11時から12時の間に作曲したものです。ただ、疲れましたので、ブルネッティのために助奏声部だけ書いて、私のほうのパートは暗記しておきました」流石天才!1晩で書き上げてしかもピアノパートは暗譜している!ネットにこの作品の自筆譜が残っているのでご興味有る方は探してみて下さい。ほとんど修正されてない綺麗な楽譜が見られます。

第1楽章: Adagio - Allegro  ピアノの雄大なソロから始まり、激しい性格を持つ短調のアレグロに移行していく。

第2楽章:Theme Variations Andantino cantabile 美しいメロディーのテーマがユーモアや陰影など様々な顔を持つ5つの変奏で表情を変えていく。最後は再び主題に戻り去りゆく様に終わる。