桃髪
2010.08.14 02:37
お題:「朝の歩道橋」 「髪を撫でる」 「桃」
人気の無い朝の歩道橋の欄干にもたれて、ただ近付いてくる別れの時間を待っていた。
ふと彼を見ると今にも泣き出しそうな情けない顔をしている。
知らず知らず手を伸ばし彼の髪をふわふわと撫でていた。
桃の香り。
私の髪も同じ香りがする。
それだけのことが心を柔らかくする気がした。
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ふわふわり君の髪から同じ香を感じて浮かぶは昨夜のふたり