未来

お題：「夜のプラネタリウム」　「共有する」　「雨」

雨の夜、僕らはプラネタリウムに居た。
毎年同じ日に必ず行う儀式。これで３回目だ。
星だけが瞬く空間で、ただ静かに流れる時間を共有する。
数万年前の星の瞬きが今やっと届いたように、僕らの未来にこの瞬間の記憶が届くように、と。
「…３年前も、雨だったね」
彼女が静かに呟いた。

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数万の時を貫き光る星 君との今も未来へ届け