Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

KohagiUta

溺れる

2010.08.19 03:26

お題:「深夜のスタジアム」 「溺れる」 「花火」

ドライブの帰り、誰も居ない深夜のスタジアムの駐車場に車を停めた。
静かな車内、緊張のあまり気まずい沈黙が流れる。
彼女がぽつりと呟いた。
「…もう…溺れそう。息が出来ないよ…」
まるで息継ぎのように搾り出された掠れたその声を聞いた瞬間、僕の中で遠く花火がはじける音がした。

---------------------------------------------------------

沈黙に搾り出された君の声掠れるほどに深く艷めき