20110228

1617　愛にだけなれない恋の残滓はふたり傷つける両刃に変わる　★

1616　「ダメだよ」と呟いた口塞がれた真昼 流されてしまいたい指　☆

1615　ちょっとだけ欲しくなっちゃった昼下がり名を呼ぶ君の指先遠く

1614　冷え切るをただ待っている窓の外滲んだ恋は鈍色に溶け　☆

1613　ぽつぽつと滴る雨は沁み渡るいまだ熱持つ恋の残滓


1612　さり気なく触れた肩と肩この距離で僕らは自然体を貪る　★

1611　君に恋して恋されて真白なる指先は赤に汚されてゆく　★

1610　繋ぐ手の震え隠すよに謡う君 怖いくらいの夕焼けは赤　★

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★印のある歌は、題詠blog2011のお題に沿って詠んだものです。
☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。