20111216
2387 無理矢理に終わったふりをしてないでまだ触れたいと素直に言って
2386 黒さなら知ってるでしょう でも君に白くありたいくらいには好き
2385 浮ついた寒さ理由に数ヶ月ぶりに繋いだ手は冷たくて
2384 きらきらと瞬く鼓動ため息も包み込む君のやわらかなキス ☆
2383 きらめいた空気に便乗してみたらキスくらいしても許されますか
2382 過去だとか友達だとか言い訳にツリーを見に行こうよふたりで
2381 冬の夕方を言い訳にしてみてる不意に会いたくなるとか困る
2380 ゆっくりとなくなってゆく鍋のなか僕らが始まる暖かな部屋
2379 ストールを巻いて大人のふりをしてお砂糖二本入れたカフェオレ
2378 出来るならきれいなからだをみて欲しい女心に気付かない君 ☆
2377 ふたり鍋空っぽにして夜も更けて沈黙が増えてゆく頃合い
2376 このあとのことを考え満腹にならないうちに箸をおく鍋
2375 丁寧に下茹でされた人参に負けた 使えぬ手料理スキル
2374 一人では食べないからと君は言う並んで準備するふたり鍋
2373 前よりもくだけた君が嬉しくて終わりの意味を噛み締めている
2372 どんなにか嫌いになれたら楽だろう心地良過ぎる記憶を捨てて
2371 知らんふりしたまま加速する時間まだ言えないでいることばかり
2370 痛かった傷跡そっと触れてみるここから変わってゆくんだ君は
2369 少しだけほどけたみたい絡まって固まったまま遠いふたりは
2368 いろいろな事情はひとまず置いといて君と笑っていることが好き
2367 もう消えてしまったようだ数時間前に震えた鼓膜の記憶
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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。