20120216

2667　靴紐を結び直してまた固くする君にほどけかけた心　057:紐

2666　今晩の月は輝きすぎるから内緒のキスもできないふたり　056:晩

2665　平穏な毎日きっとこんなのを歩いて泣いて探していたね　055:きっと

2664　新色のグロスのくちびる武器として決戦の地はあの観覧車　054:武

2663　世話を焼くごっこ遊びが現実のラインを超えた君との終わり

2662　助手席でふいに口づけ渋滞のテールランプに染められた頬　053:渋

2661　お世話様ひとりで歩いてゆけるから重すぎた恋の檻にさよなら　052:世話

2660　「好きな人いたらいいのに」君の前つぶやいてみる揺れてみせてよ

2659　黄昏に遊ぶ小鳥の白と黒 同じ空など飛べないふたり

2658　裏側を見せないでいて君は月 嘘で固めた白だけ見せて

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後ろにお題のあるものは題詠blog2012に参加して詠んだ歌です。