20120323
2012.03.30 13:31
2976 君を待つ時間をラテと共に飲み干してやさしい笑顔を待とう ☆
2975 さっきから窓際席にて全力でうなじを冷やされている三月
2974 親切な店員さんとは裏腹にドトールの冷房のつめたさ
2973 遅れると言う人を待つドトールの豆乳ラテは少しやさしい
2972 憤りなんて口にする権利もない昨日から他人になったあなた
2971 渡された硝子の恋は指先に赤い滲みを遺して散った
2970 少しだけ遠くなったね ふと視線外してるまに変わる呼びかた
2969 ついさっき長生きだった携帯があの頃の日々を閉じ込め逝った
2968 何もないふたりならもういらないと泣き出しそうな君の左手 ☆
2967 やわらかに微笑む君に囚われた視線と両手ほどけずにいる
2966 この夜を越えたらきっと強くなる初めての背に残す爪痕
-----------------------------------------------------------
☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。