20120430

3232　ぽとぽとと灰色の空が落ちてくる五感すべてを消し去る任務

3231　動けないことをカフェオレのせいにして心が落ちてくる空を見る

3230　ただそこでいつも輝いていればいい微かに滲むくらいの熱で　☆

3229　うっかりと携帯を置き忘れよう今日から君がいない日常

3228　闇をゆく先には君の星明かり あぁいつだってそこにいたよね　☆

3227　「しあわせになれ」と「すきだ」と「ばか」を混ぜ固めて完成した「さようなら」

3226　真夜中に溺れる覚悟をするための挨拶がわりのビールください

3225　終わり際ひときわ輝くものなんだ 夏、花火、星、かさなった恋

3224　あの春にすべてはさくらいろ君に戸惑いながらつつまれた手も

3223　破滅的夜になりそう飲み干したさみしさのぶんしあわせになれ

3222　さみしいと素直に言える立場でもなくて泡だけ飲み干すビール

3221　さくらごとふいに消え去る君がまだ消えず目蓋に降り沁む五月

3220　無理をした声も漂う視線さえ確かめられない距離で離す手

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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。