20120514
2012.05.17 05:57
3362 忘れられてしまいたいの ねぇさくら淡く散るため咲いたのでしょう
3361 くちびるに触れた瞬間溶けてゆく媚薬仕込んでくるとかずるい
3360 溶けてゆく無糖ヨーグルトあの夏に飛ぶため優しくしない決心
3359 調合師みたいな魔法の指先でなぞるくちびる媚薬の香り
3358 頼もしく両手広げて待つ人に飛んでいけない理由ならある
3357 やわらかな恋を含んで腕のなか眠れ かなしい愛は忘れて
3356 未来など見えないひとと過ごす夏いま目の前の景色がすべて
3355 腕のなか傷ばかりつけてしまいそう委ねてしまうことがこわくて
3354 甘く甘く飽和してゆく脳内にさいごに残る君の残像
3353 ひと夏の一日のため重ねてく言葉はソーダ水の泡だち