20120517
2012.05.22 06:42
3394 君だけになるのがこわい足元は正しくわたしで在りたい水辺
3393 遠い君せめて触れ合う一夜だけ熱いくらいに咲かせてみせて
3392 海水に浸すくるぶし少しだけ甘い気がする君の視線は
3391 なぜだろう一面に広がる花火きみじゃない人と見上げる夏は
3390 こんな日に限ってメールが来ないから少しすさんでみるチャンスかも
3389 上がり過ぎた熱を冷ますため爪先をひたす平日の海はやさしい
3388 じりじりと照りつけるほど眩しくて見えない君を探す七月
3387 おそろいのあくびが後ろめたい朝おなじで違う通勤快速
3386 微睡みの朝また君の湖(うみ)に触れ夏がくるねと囁く五月
3385 足掻いても足掻いてもただそばにいる磁石は未だ強く引き合う
3384 春が逝くことをかなしみ始まった恋を引き伸ばして向かう初夏