20120723
2012.09.03 07:20
3701 しあわせなはずの一日鈍色に見える理由が見えないでいる
3700 抑え込むことが日常ただしさを刻み込むため食いしばる自我
3699 何のためにここにいるのか空の果てばかり想って囀っている
3698 贅沢な願いだろうか生かされているし居場所もあるはずの籠
3697 ほしいって胃の奥でただ叫んでるなにがほしいかわからないまま
3696 ささくれた恋を千切った 血もでたし意外と痛い当分痛い
3695 左手の親指のきわのささくれのように気になる人がいて夏
3694 ひと恋に捕らえられれば何もかも脱力の毎日をただ生く
3693 ウィルスをうつさないでよまだ前の恋の痛みが消えないうちは
3692 永久に保存するなんてできないし溶けきる前に交わし合う恋
3691 赤すぎる観覧車にて結ばれた契約近く終わりが見える
3690 今世紀最大の事件かのような口調で好きだと告げるこいびと
3689 なんでもないふりで痛みの海に浮くいつか日常になるはずの傷 ☆
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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。