20120807
2012.09.03 07:27
3733 朝もまだてのひらに残る星屑の歌を飾った耳たぶの熱 ☆
3732 悪者を演じていたら悪者になれたみたいだ素質はあった
3731 そんなにも愛を見せつけ置き去りにするなら始めから触れないで ☆
3730 日曜の部屋を吐息で埋め尽くし引き攣る脚さえ愛しい獣
3729 固まった思考を溶かす人といてわたしはわたしでなくなってゆく
3728 繰り返し繰り返しくるやわらかな熱に五感のすべてを託す ☆
3727 眼の奥の深い炎に引き込まれないようまぶた閉じて待つ果て ☆
3726 なにひとつ考えないで飛び込んだ熱くない火の粉に焼かれてる ☆
3725 君といる夏はおそらく今年だけ青すぎる空を刻みつけたい
3724 少しでも長くその声聴きたくてまた立ち止まる夜の信号
3723 僕だけに見せるためならいいよねと甘え上手な君にほどかれ
3722 寝不足の朝が続いてまた君を深くわたしに刻みつけてく
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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。