20121112
2012.12.28 03:35
3999 誰ひとりいなくなってもこの口は歌うのでしょうこの耳のため
3998 苦しげに吐き出す歌を糧とする明日も正しく目覚めるために
3997 深まれば深まるほどに詠みづらくなってゆくのだ恋も知識も
3996 なにもかも隠して夜は更けてゆく終わりの文字も濡れた睫毛も
3995 論理的思考の果ての距離感を泣いて咎めて麻痺する右脳
3994 自(おの)ずから輝けないと知っている呼吸代わりに歌を吐き出す
3993 嘘のないたゆまぬ日々を積み上げて関わるひとの愛しき重さ #うたつかい一周年折句