20130121
2013.02.01 06:40
4215 何度目になるんだろうな久々のきみの匂いの部屋にただいま
4214 ねぇあの日さくら見ながら別々のふたりで歩いてたよねこの道
4213 真夜中の最寄駅から歩く道やっとてのひら包まれている
4212 借り物の服からきみの匂いしてひとりこっそり顔をうずめる
4211 見ないふりばかりしているたぶん目が勝手に好きだと呟いている
4210 一瞬の右手の熱はすぐ冷めてごめん我慢をさせてばかりで
4209 少しだけ後ろを歩く ゆらゆらと揺れる左手ばかり見ている
4208 手を広げきみのすべてで受け止めてくれるからまた飛びたくなる背
4207 一ヶ月ぶりの再会 横顔が懐かしいなんていつからだろう
4206 想うたび震えてしまうてのひらに君の名を書き飲み込んでみる
4205 腕時計見るたび近づくあの駅の君の笑顔に飛び込む準備
4204 許される限りのすべてで溺れてる岸辺はすでに見えなくなった
4203 気だるげな朝に吐息のかかる背にまだ君がいるまだ君といる