20130209
2013.03.27 01:27
4288 溢れ出た溜息すべて星屑にかえて小さなプラネタリウム
4287 知っていて知らないふりをしてるからきみは青空みたい こわがり
4286 何度でもきみの名前をタップして居ない事実を塗り重ねてる
4285 「さみしい」の代わりに「さむい」何度でも言えるから今日が冬でよかった
4284 髪に星飾って歩く帰り道みつけてほしいなんて言えない
4283 切り取ってしまいたくなる羨望も嫉妬もわたしの生きてるかけら
4282 あたたかいココアをいれてひとりならひとりが楽しい休日にする
4281 何もかも知りたいなんて思わない君には君の休日がある
4280 学習をしているようでしてなくてまた似たような恋ばかり踏む/011:習
4279 芸術を鑑賞するかの眼差しで見つめる今日から半袖のきみ/010:賞
4278 テーブルの下にひざひざひざ並べ戦場と化す二月の教室/009:テーブル
4277 瞬きできみを切り取り保存する蓄熱作業に励む窓際/008:瞬
4276 飛び立ってしまいたくなる重すぎる都会の空のかけらになりに
4275 さえずりに白い吐息を混ぜ込んで遠くのきみへ届けと歌う
4274 鳥籠の鍵をしっかりかけておく思考も自我も飛び立たぬよう
4273 口調まで似てくるらしい別々の場所で生きてるきみとあの子は
4272 さびしくないさびしくないと繰り返すきみがデートで居ない休日
4271 黒髪に顔をうずめて睡眠の海へ沈むの閉ざされてたい