2014/5/31
2014.06.02 06:33
6068 下腹部がぎゅううと鳴いて待っているあなたが愛を盛り付けるたび
6067 なにひとつ奪えないなら囁いて一秒間の聴覚あげる
6066 もう平気もう大丈夫 気配さえない休日が日常となる
6065 たっぷりのジャムとクリーム塗りつけて甘いあなたの代わりとします
6064 分け合えるものみな刹那 水分を受け取るためのくちづけを請う
6063 ひとつずつあなたを剥がし疲弊した核は露わに悲鳴を上げる
6062 不届きなあなたに仕置きするための甘いワインとチーズを冷やす
6061 かなしみは触れたらうつる病だと病原菌のその口は言う
6060 きみだけで満杯にして眠りたいひかりひかりの木陰の午後に
6059 きみもそうだといい 話せない夜はこころごと押し潰して笑う