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KohagiUta

2014/6/23

2014.06.30 01:06

6171 さっきまで繋いでた手はもう遠く梅雨の木陰に似ている淡さ
6170 いつだって動けなくなる半身をきみに預けてしまったせいで
6169 何度でも何度でも振り返るから愛されてると気づいてしまう
6168 5分だけ世界から消えてしまいたい切り離されるためにするキス
6167 簡単に残酷に時間は過ぎてきみを正しく攫ってしまう
6166 物語みたいになれない僕たちはどこにも迷い込めない迷子
6165 迷い込むために路地から路地をゆく現実なのは手のひらの熱
6164 「おいしいね」「おいしいねこれ」おなじ時おなじ味おなじ景色をわけて
6163 近づいてくるのは知ってて気づかないふりばかり上手になってゆく
6162 そわそわとしてない見慣れた人なんて探していないひとりのベンチ
6161 名前だけ知ってるサンドをふたつ買ういつもの味を知りたくなって
6160 大通り沿いに慣れない道をゆくいつも通りを装いながら
6159 きみの住む街に降り立つ灰色のビルもひかりに洗われている
6158 溜息と歓声のはざま煌めいた横顔の花ばかり見つめる(「祭」没分)
6157 うちのめされてしまいたい届かないままで見上げていたかった星
6156 忘れろと言うなら忘れる現実も距離もあの夜ふれた微熱も
6155 もう何も見えないふりをしてあげる「好き」で思考を閉じてくれたら