2014/9/29
2014.10.01 04:32
6690 二十二時四十三分おやすみの代わりにひとつ星を灯して
6689 くちびるが渇き始めて知る秋に会えないままでとじゆく九月
6688 眠りまで導いてほしいゆびさきは見たことのないひかりのかたち
6687 水槽の中を覗けばぷかぷかと淡いさみしさばかりが泳ぐ
6686 これはただちいさな星ですどうしようもない孤独をまるめたような
6685 冷ややかに鎖骨を撫でてゆく風をてのひらであると仮定しねむる
6684 「ぁぁぁぁぁ」やわくちいさく叫ぶから聞こえないふりしていてほしい
6683 あなたには言えないことがふえてゆき眩しいだけの肩越しの空