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KohagiUta

2014/10/8

2014.10.19 06:01

6747 見上げれば真っ白な月あとすこし満たされるにはいつも足りない
6746 いつだって帰れなくなる見送ったあとも記憶の漂う街で
6745 手を繋ぎ手を離すそのいちいちが気になる人と分かたれる駅
6744 時間切れなんて日常「最後」って言われて深い最後のキスは
6743 くちづけを重ね重ねてじんわりと腫れたはだかの唇となる
6742 壁際に縫い留められた両腕に自由はいらない 今はいらない
6741 通電をゆるすくちびるふれるたび芯は痺れる いつも、いつも
6740 鼓動から腕から潤む黒目から余すことなく降りそそぐすき
6739 背中、胸、腰、ぜんぶぜんぶ確かめる 間違いじゃなく包まれている
6738 首元に耳をあずけて目を閉じるすきだすきだと鼓動が叫ぶ
6737 これ以上どう伝えれば伝わるかわからないほどつよい抱擁
6736 ふいに背を包まれていたわたしなら残らずすべてあなたのものだ
6735 抱きしめるためにある場所かもしれず静かなアーチ並ぶ回廊
6734 この街にいつもの場所が増えてゆきふたりで付けるおかしな名前
6733 カフェラテをふたつ、忘れずお砂糖をひとつ あなたをもう知っている
6732 同じもの買っておいてと任されて(彼女みたいだ)カフェラテふたつ
6731 なにひとつ違和感のない人になる歩幅と肩と肩の高さと
6730 改札で目が合えばほどけてしまう三週間の会えない澱も
6729 改札で待ってるひとを思うとき気になり始めるメイクも汗も
6728 少しずつ近づいてゆく通過する駅をメールで実況しつつ
6727 会うために一本早い快速に飛び乗るためにぜいぜいと息