HALLOWEEN JUNKEIS(2014/10/5)
2014.11.19 02:06
6909 人、人に紛れて生きるこの髪を上げれば四つ眼を持つわたし
6908 ぴりぴりとふるえる睫毛十月の扉はどこにひらくのかしら
6907 真夜中の柳はゆらぎ月を背にぴかぴかと影ふちどる鱗
6906 近づいて触れる不躾を咎めずに異形の目どこまでもやわらか
6905 振り向かず林檎を齧る鏡にはやさしい爪のあなたよ映れ
6904 十月の扉は閉じる月光の丘にいとしい影を残して
ここに記録つけておくのを忘れていました。
月丘ナイルさん主催のハロウィン企画(人外になりきって詠むハロウィン短歌)「HALLOWEEN JUNKEIS」へ寄稿した人外連作です。
普段は人間社会で普通の人間に紛れて生きているけれど、うなじにも目をもつ四つ目の女性。
ハロウィンが近づく中で生まれて初めて他の人外と出会い…というストーリーでしたが、六首では収まりきらない!(*>ω<)
いつか歌を足して、物語にできたら楽しいなぁと思います。