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KohagiUta

2015/2/24

2015.02.26 00:32

7574 085:化石/ああこれは化石でしょうかおそらくは三年前に失くした恋の
7573 084:錦/あでやかな錦糸でゆびを繋がれていたはずのひとにもらう嘲笑
7572 083:憎/憎しみのひとつひとつを羽にして手放していく晴れた屋上
7571 082:佳/佳き日です いちごを落とし傘はなく彼女ができたと知っただけの日
7570 081:付/付帯する痛みは標準仕様ですあのひとを手に入れるからには
7569 どれほどに傷をくれるのただじっと耐え続けても春は見えない
7568 傷つけば痛みは痛み嫌われるべき人間と自覚はしてる
7567 事故ほどの唐突で渡された傷に手当てをすればまた増える傷
7566 ひたすらに耐えるしかなく立て置いた硝子に投げられてしまう石
7565 なにひとつ知らない人にやわらかに傷をもらって迎える深夜